アンガーさん

2006/1/20 | 投稿者: losthouse

缶コーヒーは百円だけどカップにはいって出て来るやつなら七十円だし、砂糖もミルクも要らないんだったらそっちのほうが味が良いことだし、みんなカップのコーヒーを買うために集まって来てる。
だから自動販売機の前はいつも行列で、スーツは着てるけど髭は剃っていないような連中が順番を待っている。
だから僕もその行列に加わり順番を待っていたら、スーツは着てるけど髭は剃っていないような連中は妙な目配せをしたりして僕をいじめようと結託したらしく、コーヒーを買うのをやめて僕を羽交い締めにした挙句、スーツの左胸に止められていたネームプレートを外し、裏側の安全ピンで僕の脇の下や膝の裏や股間や耳の裏を突ついて辱めて喜んでる。
痛いし恥ずかしいし悲しいので、泣きながら「やめてください」と叫んでいたら、スーツは着てるけど髭は剃っていないような連中はますます喜んで針を突く手を休めない。
だからとんちをきかせて「もう肉は喰いません」と叫んだら、拷問は終わった。
子供のころ「一休さん」を観といてよかった。

もう五十歳になろうというのに安っぽいちゃらちゃらした服を着て若作りしたせいで更にみにくくなってしまっている女が居て、顔のシミとりで失敗したからダルメシアンみたいに斑点が浮いていて本当にみにくくて、みにくいだけじゃなくて頭も悪くて、僕はそんな女と話をしたくもないのだが友人は寛容なので色々と話を聴いて笑ったり相槌を打ったりしていて、話題はその女が昨晩デートした相手の男のことで、十も年下らしいのだけどクラブに踊りに行ったらその男の加齢臭がひどいので適当にあしらって逃げて来た、って話なのだが、聴いているうちにその相手の男は僕らの共通の友人だということが解り僕は大いに笑ったのだったが、だからとんちをきかせて「ボクシングでいうとコンニャク戦法ですね」と言ったら、その女の話は終わった。

いやな世の中だった。



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