鶏日記

2008/1/8 | 投稿者: losthouse

怪奇漫画が好きだ。

幼少の頃より、水木しげる、楳図かずおの大メジャーは勿論のこと、つのだじろうや古賀新一等の中メジャー作品を耽読し、またはもう作者の名前も覚えていない、ひばり書房から出てた黒い背表紙の単行本を書店で眺め、こういうのってグロいだけなんだよな、こんなの読んでる奴はよっぽどの低脳だよな、とか思いながらも、その毒々しさと禍々しさの誘惑には勝てず当てずっぽうにジャケ買いして、グロければ、恐ろしければもうそれだけで良いと、怪奇漫画に親しんで生きてきた。

陽気幽平、という漫画家がいる。
つったって、知っているひとはまず居ない。
かくいう僕も、名前を聞いた事はあっても、実際に読んだことは無かった。
その作品は貸本漫画誌ばかりに発表され、未だかつて一度も復刻されたことが無かったのだから、現代日本で読んだ事のあるひとの数は非常に少ないだろうと思われる。
そんな陽気幽平の「ケケカカ物語 とり小僧」という漫画が奇跡的に復刻され、今は誰もが読めるようになった、というのは本当に良いニュースだ。

内容については多くを語るまい。こういう漫画こそが馬鹿売れするべきだ、と僕は思うので、みんなが買えば良い。そして版元は馬鹿売れに気を良くして2冊、3冊と陽気幽平の作品を復刻すると良い。それが良い。

まんだらけで「とり小僧」を買ったついでに、なんか怪奇漫画は無いかと物色していたら、いばら美喜の「化け猫少女」と「悪魔の招待状」を見つけて購入。

いばら美喜、ってひとも僕はものすごく好きな作家なのだが、陽気幽平ほどじゃ無いけど知ってるひとが余り居ない。
「化け猫少女」は初めて読んだのだけど、本当に面白くて痛快で怪しくて美しい漫画で、こんな素晴らしい漫画なのにどうして世間様に知られていないんだろう、と悔しくなる。
いつの日か「いばら美喜全集」が出版されて、貸本時代の作品から80年代のレモンコミックスものまで、まとめて読める日が来るのを僕は夢見て。ゆめみて。



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