ミラノ日記

2008/1/4 | 投稿者: losthouse

あけましておめでとう、なんて、お正月だから。お正月映画を。

だから清冽な空気の歌舞伎町で、「魍魎の匣」という映画を観る。

昭和27年の東京を、中国ロケで再現してしまおう、という試みはあたらしいと思うけど、どこからどうみてもそこは東京では無く、中国にしか見えないという情けなさ。
更に長大な原作をシンプルにしようという努力が仇になり、より複雑に混沌としてしまった脚本。
そして何よりも宮藤官九郎とかいうヘボ役者の、一番いい役どころなのにすべてを台無しにするヘボ演技。

以上のような事柄から、これを失敗作だと断罪することは非常に簡単なのだけれども、実をいうと僕は中盤あたりから面白くてしょうがなくなっていた。

原作にあったミステリ部分はばっさりカットされ、単に悪役マッド・サイエンティストの野望を打ち砕く、って感じのまるでボンド映画みたいな筋立てになっていて、池谷仙克のモロB級特撮な美術も相まって、馬鹿SF度は満点。
そんな馬鹿SFに、陰陽道や妖怪がらみの蘊蓄が絡むのだから、こんなにわかりにくくて、変梃な特撮映画は滅多に無い。なんて変な映画だ!と、僕は鑑賞しながら膝を打ったのだった。

だから僕はあえて言おう。「魍魎の匣」は面白い映画である、と。まぁお正月だし。



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