塵芥日記

2007/10/9 | 投稿者: losthouse

前にも書いたけど、僕にとってのレッド・クレイオラは99年の「フィンガーペインティング」で一度終わっている。
94年の突然の復活、連発される新作、並びに旧作の再発、「フィンガーペインティング」はそれら再始動クレイオラとしての活動を総括していると思わせる内容だったし、何よりも作品として大好きだったので、もう新作が出なくても良いや、って気分だったのだ。

ところが、シングルとベスト盤を挟んで、去年になって新アルバム「イントロダクション」がいきなり出たのにはびっくりした。「イントロダクション」はそのタイトル通り、また新しいレッド・クレイオラのファースト・アルバムなのだな、という気がした。

そして今日、ザ・レッド・クレイオラ・ウィズ・アート&ランゲージ名義の最新作「サイズ・トラップド・バイ・ライアーズ」を聴く。

これがとてつもなく素晴らしいレコードだった。
クレイオラとアート&ランゲージはこの最新作でも、権威主義を徹底的に批判し、資本社会からこぼれ落ちたゴミ屑に向けて徹底的に優しい視線を送る。その優しさが要だ。

身の置き場の無いガキ共や、こぼれ落ちざるを得なかった人々、いや人だけじゃなくてすべての事象が、あたらしいかたちになって行く。そしてメイヨ・トンプソンのような本当に自由な人たちは、そのあたらしさを恐れない。
そこが自由人ぶってる癖に本当はあたらしいものが大嫌いな、凡百の爺さんたちとは違うところだ。



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