2010/6/23 | 投稿者: losthouse
平沢進のニュー・アルバム「突弦変異」を聴く。

P-MODELデビュー30周年/平沢進ソロ・デビュー20周年を記念したネット・イベント「凝集する過去 還弦主義8760時間」から派生したCD第一弾。
要するに「P-モデル時代の楽曲を、昨今の平沢ソロの手法を使ってリメイクする」というコンセプトに基づいたアルバムなのだけど、これがすごく良い。
大仰と言えばあまりに大仰なストリングス・アレンジ、疑似オーケストレーション、唸るエレキ・ギター、勿論全編に渡って鳴り続ける電子音。テクノだパンクだと言う前に、やっぱり平沢進は根っからのプログレ者なのだと証明するようなアルバムである。
また、企画モノでありながら、現在の平沢進の作風に内容が直結しているところは流石としか言いようが無い。
冒頭、P-モデルのファースト・アルバムに収録されていた「アート・ブラインド」のリメイクからして、前作「点呼する惑星」で展開されたテーマの続編としても成立している。
繰り返される「未来は綺麗に」というお馴染みのマシン・ヴォイスが、現在の平沢進の手に掛かるとより一層深長な意味をもつ。
イラク戦争以降、それまでとは打って変わって、政治的な立場を強く主張するようになった現在の平沢進が、過去我々を何度も踊らせたP-モデルの楽曲にあたらしい意味と意義を加える。
むかしP-モデルのファンだったひとにこそ、是非聴いて欲しい。
我々のダンスは無駄では無かった。
そう思いたい。
アルバム「突弦変異」より「Solid air」

P-MODELデビュー30周年/平沢進ソロ・デビュー20周年を記念したネット・イベント「凝集する過去 還弦主義8760時間」から派生したCD第一弾。
要するに「P-モデル時代の楽曲を、昨今の平沢ソロの手法を使ってリメイクする」というコンセプトに基づいたアルバムなのだけど、これがすごく良い。
大仰と言えばあまりに大仰なストリングス・アレンジ、疑似オーケストレーション、唸るエレキ・ギター、勿論全編に渡って鳴り続ける電子音。テクノだパンクだと言う前に、やっぱり平沢進は根っからのプログレ者なのだと証明するようなアルバムである。
また、企画モノでありながら、現在の平沢進の作風に内容が直結しているところは流石としか言いようが無い。
冒頭、P-モデルのファースト・アルバムに収録されていた「アート・ブラインド」のリメイクからして、前作「点呼する惑星」で展開されたテーマの続編としても成立している。
繰り返される「未来は綺麗に」というお馴染みのマシン・ヴォイスが、現在の平沢進の手に掛かるとより一層深長な意味をもつ。
イラク戦争以降、それまでとは打って変わって、政治的な立場を強く主張するようになった現在の平沢進が、過去我々を何度も踊らせたP-モデルの楽曲にあたらしい意味と意義を加える。
むかしP-モデルのファンだったひとにこそ、是非聴いて欲しい。
我々のダンスは無駄では無かった。
そう思いたい。
アルバム「突弦変異」より「Solid air」
2010/6/14 | 投稿者: losthouse
2010年6月13日 東京・北沢タウンホール
1. 人類皆殺し
2. タンク・タンクローのテーマ
3. うすのろ
1. 人類皆殺し
2. タンク・タンクローのテーマ
3. うすのろ
2010/6/9 | 投稿者: losthouse
これは面白い。
是非ナマで観たい。
是非ナマで観たい。
2010/6/5 | 投稿者: losthouse
イギー・アンド・ザ・ストゥージス「ロウ・パワー・デラックス・エディション」が、アメリカ合衆国より到着。

これがたまらん。
7インチサイズのボックスを開けると、

本編「ロウ・パワー」のリマスターCDが1枚。
未発表ライブ音源のCDが1枚。
スタジオ・アウトテイクやミックス違いを収めたレアリティーズCDが1枚。
ストゥージスのメンバー等が当時を振り返るドキュメントDVDが1枚。
48ページのブックレットが1冊。
ブロマイドが5枚。
そして、日本盤7インチ・シングル「淫力魔人のテーマ」のレプリカが付属。
盛り沢山でおなかいっぱいである。
盛り沢山である他に、今回の再発で最も意義深い点は、「ロウ・パワー」本編リマスターにオリジナル・ミックスが採用されている、という点である。
96年にイギー・ポップ自身によって大幅にリミックスされて以降は、まるでそれが「ロウ・パワー」のスタンダードであるような扱いをされていたけども、やっぱり「ロウ・パワー」はあの、ギターとボーカルの高音がキンキンいってる変梃なミックスじゃないと感じが出ない。
中学生の時分に、初めて「ロウ・パワー」を聴いたときの驚きと言ったら無かった。
ストゥージスのファーストとセカンドには無い、まるで冷凍庫の中で演奏しているような冷たく醒めた感じが実に格好良くって、僕は「ファン・ハウス」はそっちのけで、まさにレコード盤が擦り切れるほど、「ロウ・パワー」ばかり繰返し聴いていたものだ。
そしてその魅力は、あの音質の悪さにこそ有るのだと思う。
もし96年のリミックス盤のように重厚な音質で「ロウ・パワー」が初めから世に出ていたら、それでも確かに格好良いとは思っただろうけど、中学生の僕は「ああ、この人たちは本当に悪人なんだな、きっと人の2、3人は殺しているに違いない」と思ってわくわくしたりはしなかっただろう。
だからオリジナル・ミックスの復活は、僕にとって「ロウ・パワー」そのものの復活と同義なのである。
http://www.iggyandthestoogesmusic.com/

これがたまらん。
7インチサイズのボックスを開けると、

本編「ロウ・パワー」のリマスターCDが1枚。
未発表ライブ音源のCDが1枚。
スタジオ・アウトテイクやミックス違いを収めたレアリティーズCDが1枚。
ストゥージスのメンバー等が当時を振り返るドキュメントDVDが1枚。
48ページのブックレットが1冊。
ブロマイドが5枚。
そして、日本盤7インチ・シングル「淫力魔人のテーマ」のレプリカが付属。
盛り沢山でおなかいっぱいである。
盛り沢山である他に、今回の再発で最も意義深い点は、「ロウ・パワー」本編リマスターにオリジナル・ミックスが採用されている、という点である。
96年にイギー・ポップ自身によって大幅にリミックスされて以降は、まるでそれが「ロウ・パワー」のスタンダードであるような扱いをされていたけども、やっぱり「ロウ・パワー」はあの、ギターとボーカルの高音がキンキンいってる変梃なミックスじゃないと感じが出ない。
中学生の時分に、初めて「ロウ・パワー」を聴いたときの驚きと言ったら無かった。
ストゥージスのファーストとセカンドには無い、まるで冷凍庫の中で演奏しているような冷たく醒めた感じが実に格好良くって、僕は「ファン・ハウス」はそっちのけで、まさにレコード盤が擦り切れるほど、「ロウ・パワー」ばかり繰返し聴いていたものだ。
そしてその魅力は、あの音質の悪さにこそ有るのだと思う。
もし96年のリミックス盤のように重厚な音質で「ロウ・パワー」が初めから世に出ていたら、それでも確かに格好良いとは思っただろうけど、中学生の僕は「ああ、この人たちは本当に悪人なんだな、きっと人の2、3人は殺しているに違いない」と思ってわくわくしたりはしなかっただろう。
だからオリジナル・ミックスの復活は、僕にとって「ロウ・パワー」そのものの復活と同義なのである。
http://www.iggyandthestoogesmusic.com/