2010/2/28 | 投稿者: losthouse

渋谷区恵比寿。
リキッドルームに行って、平沢進のライブを観る。

リキッドルームで3日間も演ると言うのに、チケットは全公演即日完売。
超満員の老若男女が、汗を流しながら開演を待っている。
何年か前までは、平沢進のライブと言えば比較的がらんとした印象があったものだが、やはり昨今のニコニコ動画での人気っぷりだとか、Twitterでのフォロワー2万人超えだとか、インターネット経由での情報伝播が、集客の追い風になっているのに違いない。


客電が消え、嬌声と怒声の坩堝と化す観客。
爆音で流れる変態テクノにのって、平沢進が登場。「ソリッデアー!」の怒鳴り声で会場が爆発する。
なんと1曲目から、P-モデル中期の名曲「ソリッド・エアー」なのである。フロアが揺れる揺れる。

今回のライブでは、他にも「アナザー・デイ」とか「リーク」とか、(僕の行かなかった日にはゴーズ・オン・ゴーストまで!)P-モデル・ナンバーが沢山演奏されて、ロートル・ファンにも嬉しい選曲。


前回のライブに引き続き、今回も手元の鍵盤は無し。レーザー・ハープがすっかりメイン楽器となったようだが(頭上に6本のレーザーが追加されて、前回よりも更に奇天烈なガジェットと化していた)、ギタリスト平沢進が大好きな僕のような人間にとっては、おニューのモズライトがお披露目されたのが何より嬉しい。

終盤、アルバム未収録の高速チューン「ルクトゥン・オア・ダイ」では、レーザー・ハープを弾かずにそのモズライトを抱えて歌う。
ギターでコードをストロークしながら歌う平沢進を久々に観られたわけで、まだバンド編成でギターを掻き鳴らしながら歌っていたかつての姿を思わせて、懐かしかった。
更にはピート・タウンゼントばりに、右腕をぐるぐる回す悪ノリぶりも観られて、やっぱり平沢進はギターを持って歌うのが似合うよなぁ、とか何とか、ぶつぶつ呟きながら帰路。


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ちなみに今回のライブでは、Ustreamでの動画中継と、Twitterの公式アカウント https://twitter.com/8760h のツイートによる実況、という試みが行われていて、何と言うかこういう「新しもの好き」な嗅覚は相変わらず鋭いなぁ、と感心した。




2010/2/20 | 投稿者: losthouse

オフィス街にただ一軒の牛丼屋。ランチタイムの店内は満席である。

それでも、次から次へと入店して来る男たち。券売機で食券を買い、それを握り締めたまま、カウンタの背後にずらりと列をつくる。先にカウンタで牛丼にありついている他の誰かが、食べ終えて椅子を空けるのを待っているのだ。

そんなカウンタで悠然とビールを飲む、労務者風の男がひとり。顔は真っ赤に上気していて、男の前にはビールの空き缶が既に三本も並んでいる。

男がつまみとして注文していた牛皿は、もう食べ終えてしまっているのだが、牛丼屋のテーブルには必ず無料で置いてある紅生姜が、いまは大量にその皿の上に乗せられていて、男は箸で紅生姜を器用に一本ずつ掴み、くちゃくちゃと噛みしめては、ビールで流し込んでいる。

ぶはー、と酒臭い息を吐き、男がやおら席を立ったので、背後に居たスーツ姿の若者が、自分の番かと思って空いた椅子に座ろうとすると、男は「あ、まだよ。まだ!」と言って若者を制してから、ゆっくりと歩いて入口の券売機へ行き、ビールの食券をもう一枚買って戻って来るのだった。「ぐへへ」とか笑いながら。

そういうひとにわたしはなりたい。





2010/2/12 | 投稿者: losthouse

久しぶりに行く草月ホール。

Antony and the Ohnos 「魂の糧」を観る。
http://www.contrarede.com/event/event_antony_ohno.html


僕が初めてアントニーのうたにふれたのは、2003年、彼がルー・リードのツアー・メンバーとして来日した折だった。
アンコール、ルー・リードに「ビューティフル・シンガー」とかひとしきり紹介されて、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「キャンディ・セッズ」を切々とうたい上げるアントニーからは、「憧れのルー・リードと同じステージに立っている」というよろこびと恥じらいが観ているこちらにひしひしと伝わって来て、つまり何と言うか、実に可愛らしくて、素晴らしいステージだった。


そして今回も、「憧れの大野一雄の映像と、憧れの大野慶人の舞踏と、同じ舞台で共演しちゃってるわ」というよろこびと感激がひしひしと伝わって来る、とても良い演奏だった。素晴らしかった。

しかし惜しむらくは、今回の公演は飽くまでも大野慶人の演出によるパフォーマンス作品であり、100%アントニーのライブ演奏を楽しむ場では無かったことで、下の動画などを観ていると、通常編成でのアントニーのライブは更にもっと素晴らしいのでは無いか、と期待してしまう。

Antony and the Johnsons名義での初来日を心から切望する。




2010/2/8 | 投稿者: losthouse

大阪、名古屋、東京、12公演ぶんのチケットは全日完売、なかでも東京初日などは、ほぼ発売と同時に売り切れるという、異様なまでの盛り上がりをみせているボブ・ディラン2010年3月来日公演。

前回2001年の来日時には、比較的会場が小さかったツアー初日、大宮ソニックシティ公演こそ数日で売り切れたものの、その後の東京国際フォーラムや武道館のチケットは結構長いあいだ売れ残っていたような気がするが、今回この人気過熱ぶりは一体どうしたことか。

チケット争奪戦に敗れ、ヤフオクのチケットは高値で手が出ず、泣く泣く参加を断念した、という悲しい話も数多く耳にする。


しかし、そんな悲しい思いを抱えて生きる方たちに朗報が。

大阪 3/11(木)
東京 3/28(日)
それぞれ1日ずつの追加公演が決定し、明日2/9(火)11:00より、WEB先行予約が開始されます。


ウドー音楽事務所
http://www.udo.co.jp/index.html

ボブ・ディラン、3月来日の追加公演が決定(BARKS)
http://www.barks.jp/news/?id=1000058177&ref=rss


平日の大阪はともかく、日曜の東京公演はたぶん瞬殺だと思われるので、行きたいと思っているひとは明日の11:00を忘れずに。

ちなみに僕は、ツアーの初日が観たくて3/12(金)大阪公演のチケットを買っていたのに、追加公演が初日になってしまった事に大きなショックを受けて、こうなったら大阪の追加公演を買って意地でも初日に行ってやろうか、と自棄になりかけましたが、これ以上買うと破産しそうだ、という事に気付いて思いとどまりますとさ。

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2010/2/3 | 投稿者: losthouse

むかし酒場のカウンターで、僕がいつもの口癖でいつものように「あいつらみんな死ねば良いのに」と口走ったら、「死ねとかそーゆーことって冗談でも言っちゃいけないんだよ」と常連の女性に本気で説教されて、そのまるで中学生の学級委員みたいな言い草に鼻白んだことを思い出した。

「ですったー」の閉鎖を見て。
http://tw.nil.nu/death/


ちなみに僕は2年後に地球の爆発とともに死ぬそうです。
https://twitter.com/losthouse2551/status/8546860294



2010/2/1 | 投稿者: losthouse

デヴィッド・ボウイの「ロジャー」を久しぶりに聴いていて、このレコードこんなに良かったかな、素晴らしいな、と独り感激して、そういえば、あれは10年くらい前だろうか、もっと前か、ボウイとイーノが久々にタッグを組んだ、と発売当時話題になった「アウトサイド」ってレコード。あれを未だに聴いたこと無いな、と思って、近所の投げ売りショップへ行ったら125円で売ってたので買って来た。

しかしアジトに戻り、CDラックに収納しようとしたところで、僕は眼前に広がる光景を目の当たりにし、自らの存在を揺るがされるが如くに戦慄する。

僕のCDラックには「アウトサイド」が、既に1枚鎮座していたから。


たぶん前にも、そういえば未だに聴いたこと無いな、とか今日と同じことを考えて、近所の投げ売りショップで125円で買って来たのだろう。

忘れているのである。きれいさっぱり忘れているのである。

僕は買ったレコードは必ず聴くので、聴かずにそのまま放ったらかしていた、というわけではあるまい。
ちゃんと聴いたのに、聴いたことすら忘れているのである。

聴いた挙句に聴いたことを忘れてしまうとは、僕の記憶には何か障害があるのだろうか。
それともやはり、何らかのSF的、オカルト的要因により、僕の記憶が何者かによって改竄されてしまったのだろうか。
はたまた、「アウトサイド」ってそれ程までに聴いた印象の残らない、薄味で退屈なレコードなのだろうか。


真相は薮の中だが、来年あたり、また持ってることをすっかり忘れて、もう1枚「アウトサイド」を買って来そうで、それが僕には恐ろしくてならない。









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