2009/11/28 | 投稿者: losthouse

土曜。新宿は晴れ。

クエンティン・タランティーノの新作「イングロリアス・バスターズ」を観る。

「タランティーノの新境地」とか何とか、そういう宣伝文句を目にしていたので、どういうもんかと期待と不安が入り混じった気持ちで観たのだけれど、相変わらずの長尺、相変わらずの会話の応酬、相変わらずの銃撃戦、相変わらずのB級趣味、つまりは何にも変わっちゃいないのであって、強いて言えば「パルプ・フィクション」なんかに漂っていた、そこはかとないブンガクっぽさは、前作「デス・プルーフ」を頂点として完全に払拭されたな、という事くらいで、それは大変良いことだと思うし、何より滅茶苦茶に面白い映画なので、まだ観ていないひとは是非。

ところで、僕が観に行った劇場では、土曜日という事もあってか満席だったのだけど、大々的に宣伝した割にはお客さんの入りが芳しくないという噂もある。
まだ大きいスクリーンでかかっているうちに、観に行く事をお薦めします。




2009/11/22 | 投稿者: losthouse

大通りの交差する東池袋の冷たい街路を抜け、あうるすぽっと、という劇場へ。

サラ・ケイン作、飴屋法水演出「4.48サイコシス」を観る。
http://festival-tokyo.jp/program/ameya/


飴屋法水の舞台を観るのは、1988年、渋谷のパルコで演ったMMMの旗揚げ公演「SKIN」以来のこと。
東京グランギニョルに間に合わなかった口惜しさにオトシマエをつけるべく、かなり興奮して観た覚えがあるが、僕はあの舞台をたぶん一生忘れない。

大音量で鳴るハンマー・ビートと、光の洪水。その中で全身を痙攣させてのたうちまわる嶋田久作。
中学生だった僕は演劇なんて観てるつもりは全く無くって、パンク・ロックやノイズ・バンドのライブを体験するのと同じようにそれらを浴びた。

結局MMMはその後すぐになくなって、飴屋法水は美術家になったりペットショップになったりで舞台から離れてしまったが、「どうやらまた演劇をやってるらしいぞ」という話を人づてに聞いたのは割と最近。「転校生」という平田オリザの戯曲を演出して、それが大変素晴らしかった、という噂を聞いたのだ。

そして今回、21年ぶりに飴屋法水の舞台を観た。

ひょっとしたら再演もあるかも知れないので、中身のことは詳しく書かない。
舞台の構造自体がかなり特殊で仕掛けだらけなので、それを書いてしまうと初めて観るときの楽しみが損なわれてしまうと思うから。

だけど開演して数分、内蔵が裏返しになるような大音量のノイズに合わせて、2台のドラム・セットが単調なハンマー・ビートを鳴らし始めた瞬間の、素晴らしい音響の事は書いておきたい。

僕は別に音響エンジニアでは無いから専門的な事はわからないけれど、そのかなり特殊な舞台装置の視覚的な奥行きも相まって、舞台奥から客席後方までをソリッドな音塊が埋め尽くしているような圧迫感。
大変気持ちが良かった。

また、役者の肉声と、マイク入力でエフェクト加工された声がミックスされる具合や、劇場の壁や床が震えるほどの大音量で鳴るノイズの低音が止むと、一転、舞台上で鈴虫が鳴いている、といった音響効果は絶大で、ここまで「音の良い」演劇、というのは初めて観たような気がする。

終演後になって、劇場に入るときに渡された冊子に書かれたスタッフ・クレジットを見ていたら、「音像設計:ZAK」と書かれていた。
やっぱりね、と思った。

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2009/11/18 | 投稿者: losthouse

YouTubeの動画をぺたぺた貼り付ける、ってのはなんかお手軽過ぎて気がひけるが。
こればっかりは捨て置けない。

ついに出た! ボブ・ディラン「クリスマス・イン・ザ・ハート」より、「マスト・ビー・サンタ」PV。





これを見れば、最近のボブ・ディランがどれ程ハッスルしてるのか一目瞭然。
必見。



2009/11/17 | 投稿者: losthouse

ルー・リードとメタリカ、世紀の共演。





しかし相手がメタリカでも、相も変わらぬ「スウィート・ジェーン」というのが何とも。
「ブルー・マスク」とか演れば良いのに。




2009/11/14 | 投稿者: losthouse

ふだんiGoogleをホームページに設定しているおかげで全く気が付かなかったんだが、先月21日は江戸川乱歩の誕生日ということで、Googleのトップはこんな画像になっていたそうな。

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なかなかセンスがよろしい。

ところで、誰も彼もが口を揃えてよく言う話なのでわざわざ書く気も起こらないが、やはり私もご他聞に漏れず、乱歩との出会い、といえばポプラ社の少年探偵シリーズなのである。

でも、どちらかというと前半の二十面相シリーズよりは、「魔術師」や「一寸法師」などの非ジュブナイル作品群を、氷川瓏らがリライトした後半のシリーズのほうが好きだったので(もちろん当時は乱歩自身が書いていると信じて疑わなかったけれど)、実を言うと乱歩自身が書き記した純然たるジュブナイル、というのはあまり読んだことが無かったのだ。

そんなこともあって、去年の暮れに本屋に行って、あの懐かしの少年探偵シリーズが文庫サイズになって並んでいるのを見かけてしまい、またこんなおっさん狙いの商売に乗せられて堪るか、と思いつつも結局我慢できなくなって、隔月で刊行されるシリーズ全点を順番に買い集めてしまい、今月刊行された4冊を買って、二十面相シリーズ全26冊をすべて揃えてしまった私なのである。

ちなみに、ひょっとするとリライトものシリーズも遂に復刻されるんじゃないか、とほのかな期待を寄せていた向きも多いようだけど、やはりどうやら今月の4冊で「完結」らしい。
なにぶん乱歩が書いたものじゃ無いので、権利許諾が難しいこともあるんだろう。

で、ついに揃ったな、ふふふ、と悦に入っている私の元へ飛び込んだニュース。

来週、化粧箱入りの全26巻セットが売られるんだって。むぅ、そっちにすれば良かった。悔しい。




2009/11/6 | 投稿者: losthouse

藤子・F・不二雄大全集、全巻予約特典「Fノート」が、ついに届く。
http://www.shogakukan.co.jp/fzenshu/bookinfo.html?zenkanyoyaku

まさに「リアルまんが道」な初期のプロット・メモ、ラフ・スケッチから、藤子プロの作画スタッフへの指示書きが記された晩年のノートまで、当たり前だが今まで見たことの無い図像がてんこもり。

個人的にはオバQ最終回のコマ割りや、ドラえもんの未発表原稿なんかがグッとくる。
思い切って全巻予約して良かった。

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とはいえ、2011年に開館予定の「藤子・F・不二雄ミュージアム」http://natalie.mu/comic/news/show/id/17311には、これらのノートも展示されるそうだから、全巻予約なんてそんな大胆なことはちょっと…と躊躇している向きにも安心である。


ちなみに、現在発売中の第4回配本分、「ドラえもん」第3巻には、ドラえもん史上最大の問題作といわれた「クルパーでんぱ」が、雑誌掲載以来初めて、ついに収録されている。

タイトルが「おかしなでんぱ」ってちょっとあんまりな改変をされていてがっかりだけど、それでも物語の強烈さは全く衰えない。のび太のパパのクルパー描写こそは、藤本弘の真骨頂である。
是非一読をおすすめする。

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