2009/10/28 | 投稿者: losthouse

再び新宿ロフトへ。

「DRIVE TO 2010」の一環である今夜は、「平沢進プレゼンツ」と題されたイベント。
要はP-モデルの元メンバーや、過去に平沢プロデュースでデビューしたバンドやらがライブ演奏する企画。

会場に入って、まずは客層の平和さ、長閑さにショックを受ける。
会社帰りのスーツ姿や、いかにもライブハウスに縁の無さそうな宅録少年たち。
なにせこの前ロフトに来たのが、人間の屑ばかりが集まる原爆スター階段のライブだったのだから、落差が激しい。


一番手はPEVO。
四人編成の正統派テクノ・ポップ。
「らしい」っちゃあ「らしい」が、ちょっと「イカ天」みたいであんまりノレない。

二番手はShampoo。
僕は徳間ジャパンから出てたシングル盤(平沢進プロデュース)が大好きなのだけど、その頃に比べるとだいぶ耽美でロマンチックな印象。
「レベル・ストリート」に入ってた名曲「ロンド」が聴けて嬉しかった。
ボーカル折茂昌美の右脚は義足になっていて、そこに弦を張って弓で掻き鳴らす(よく見えなかったけど、たぶんそうだと思う)というパフォーマンスには吃驚。

三番手が中野テルヲ。
満を持して登場の元P-モデル。
完全ソロ演奏で、自らを取り囲むように置かれたセンサーを、仮面ライダーの変身ポーズのような格好でさえぎると音が鳴る仕組み。
なのだが、一曲目の終わりで失敗して、「ここは初めてやるんで…ちょっとセンサーの調子が…もう一回良いですか?」とか言って最初っからやり直し。
マシントラブルに盛り上がる客席。
この日最も「平沢進プレゼンツ」の看板にふさわしい場面であった。
クラフトワーク「コンピュータ・ラヴ」のカバーやら、P-モデル「アナザー・デイ」のダブ・ヴァージョンやら、いろいろ聴けて楽しいライブだった。

トリは4-D。
メンバーに元P-モデルが二人も居るのだから、このイベントに出ないわけにはいかない。
ライブがスタートすると、冒頭から貫禄を見せつけるステージング。重低音のビートと繊細なバイオリン、相変わらず格好良い。
平沢進もビデオ映像でゲスト出演(ギターを弾く映像がオケとシンクロする)して、お得なライブ。でも肝心のギターの音がよく聴こえなかったけど。
最後には「アフター・ディナー・パーティ」も演って、ロートル・ファンには嬉しかった。


というわけで、面白いイベントだったのだけど、ここまで関係者のライブを見せられて、本家P-モデルが出てこないのはやっぱり寂しい。
Twitterも盛り上がってるみたいだし、そろそろP-モデル再始動の機運が高まっているんじゃないか、と思うのだが。どうなんだろ。

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2009/10/21 | 投稿者: losthouse

ついに出た。
ボブ・ディラン「クリスマス・イン・ザ・ハート」を聴く。

前作発表から僅か半年、1年に2枚アルバムを出すというハッスルぶりもどうかしてるが、「ボブ・ディランのクリスマス・アルバム」って、誰も望んでいないようなそんな企画をさらっとやってしまうところがほんとこのひとは侮れない。

プレイヤーにCDをセットし、再生ボタンを押すと流れて来るのは鈴の音、そして洗練されたグループ・コーラス、抜群に上手い完璧なバンド演奏に乗って、やって来るのはディランサンタ。
あのドスの利いたガラガラ声で、「サンタがきたよー」とかうたうんで、まずは大爆笑である。

しかし曲が進むごとに、笑ってばかりはいられない。
要はクリスマスにちなんだスタンダードやトラッドのカヴァー集なわけだが、ディランのヴォーカルはいつになく力が漲っていて、いつものあの、眉間に皺を寄せてぼそぼそうたう感じとは大分違う。
何だか全体的ににこにこ楽しそうなのだ。

基本的にボブ・ディランというひとは、カヴァー曲をうたうと自分の曲以上に素晴らしい演奏をする事の多いひとだけど、ここに収められているのは、たぶん近年のディラン作品のなかでは最高レベルの歌唱である。
まさか企画盤のクリスマス・アルバムが、こんな大傑作になってしまうとは想像だにしていなかった。ほんとこのひとは侮れない。

でも70近い親父が、クリスマス・ソングをうたってあんまり楽しそうにしているので、なんか腹が立つ、という向きも多いかも知れないな、と思った。

http://www.bobdylan.com/#/christmas-in-the-heart-donate

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2009/10/20 | 投稿者: losthouse

未来惑星ザルドス。
狙ってるだろ、これ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091019/stt0910192201013-n1.htm


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2009/10/17 | 投稿者: losthouse

夕景の井の頭公園。
満員の紅テントで、唐十郎「盲導犬」を観る。

繊細で純粋な魂の持ち主であるあまりに、映画と自分の人生との区別がつかなくなって、就職志望先に提出した履歴書にもつい赤木圭一郎の略歴を書いてしまい、死亡時刻まで書き込んだものだからあっさり落とされてしまう、そんな新宿のフーテン少年。
東口コインロッカー前に佇み、シンナーを吸って自暴自棄に生きる彼に感情移入しまくってしまって、涙が出そうになりました。

http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY200910020250.html




2009/10/12 | 投稿者: losthouse

アラン・ムーア作 エディ・キャンベル画「フロム・ヘル」上下巻を読了。

下巻の帯には「眩暈のような読書体験」とのキャッチが付されているのだけど、あまりの面白さに寝食を忘れ一気に読み耽ってしまったら、読後ほんとうに眩暈がしたので皆さんは気をつけてください。

史実とオカルト、真実と伝えられる記録から、まるっきりの妄想に至るまで、かき集められたありとあらゆる情報が、圧倒的な密度で構成された一個の建築物。

こんな大傑作の邦訳が、10年以上も出版されていなかったのかと思うと不思議で仕方無い。みすず書房えらい。皆さんも、新刊で買えるうちに買っておきましょう。



ところで、アラン・ムーアのバイオグラフを例えばインターネットで調べてみたりすると、「魔術師」であり「蛇神崇拝」であるとか、その恐しい風貌も相まってかなり本気のオカルティストとも思えるが、「フロム・ヘル」を読んでいると、このひとはオカルトを、本書のような一大建築を構成する数多の材料のなかで幾分重宝するピースのひとつ、くらいに思って面白がっているだけなんじゃないだろうか、とも思えて、更には、オカルティストたる自分、というのも面白がってたりするんじゃないか、そのくらいのバランス感覚が無いとこんな書物は書けないのじゃないか、とまぁそういう頭の良いことをほいほいやりそうなひとではある。

http://www.fromhell.jp/


2009/10/10 | 投稿者: losthouse

新宿ロフトにて、30日間に渡って開催される「DRIVE TO 2010」。

その30日間の中でも一番の目玉、と前評判も高い「非常階段30周年記念特別ライブ」へ、パンク・ロック的完全武装で参戦。大いに盛り上がる。

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会場へ入ると、早速非常階段がノイズを轟かせていて、終末感がぷんぷん。
満員の客席がおっさんやおばはんばっかりで面白い。

バーでへらへらしてビールを飲んでるうちに、非常階段が終了。
ザ・スターリンTシャツで正装した遠藤ミチロウと、久土'n'茶谷が登場して、「虫」のイントロで会場がどよめく。
山本久土のギターが完璧。ミチロウのヴォーカルも、いつもの6割増くらいにドスが利いてる。
今日はやっぱり特別、ザ・スターリン時代の曲しか演らない、という徹底ぶりで、「猟奇ハンター」「解剖室」「Stop Jap」などなど、往年の名曲を堪能しているうちにあっという間に出番が終わってしまった。

次が原爆オナニーズで、おっさんパンクの心意気を見せつけたあと、最後はいよいよ本日のメイン・イベント、原爆オナニーズ+遠藤ミチロウ+非常階段の「原爆スター階段」が登場。

アンプやスピーカにはあらかじめビニール・シートが掛けられていて、これから始まる演目が、恐らく地獄絵図的趣向のものであることを既に暗示させる。

サイレンが鳴り響き、お馴染みの「メシ喰わせろ/ワルシャワの幻想」でスタート。
爆竹が破裂し、バケツに入った白色の液体や緑色の液体が、舞台から客席に撒かれる。
来年はもう60歳になるというのに、ミチロウはやっぱり「あの」ミチロウのまんまで、嬉々として客席に唾を吐き、天井にぶら下がって観客を蹴り、豚の頭にキスをする。

「ロマンチスト」で大合唱のあと、次が「撲殺」。こんなの今更ライブで聴けるとは思わなかった。中学生の僕を連れて来て見せてあげたい。きっと大喜びだろうな。今も大喜びだけど。

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この頃にはもう舞台上も客席もどろどろのぐちゃぐちゃ。納豆、サンマ、イカ、キャベツ、臓物、豚の頭、小麦粉、ビール、その他なんだかわからないぐちゃぐちゃしたものが客席に投げ込まれ、舞台に投げ返され、小堺氏がギターを破壊し、そのギターがもうネックだけになってそのネックも客席に放り込まれた頃、「仰げば尊し」の痛快なコーダで、ライブは終了した。

終演後の会場は、魚介、畜肉、青果、火薬の匂いが充満して、まるでテロリストに襲撃された中央市場みたいな有様になっていて、そんな匂いを楽しみながら僕は、やっぱり何だかんだ言ってもこれこそが僕の原点、自らの人格が形成されるにあたって、中学生の頃に狂ったように聴いていたあのザ・スターリンの楽曲群からいかに多くの影響と恩恵を受けていたか、という事を改めて思い知って、と同時に、遠藤ミチロウというひとの天才と、客を蹴っているときのあの幸せそうな笑顔を言祝いで、乾杯して乾杯して、また乾杯した。



↓終演後、会場に残されていた臓物を記念撮影。
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2009/10/8 | 投稿者: losthouse

田中哲弥という小説家をご存知だろうか?

はっきり言って天才なのだが、例えば村上春樹とかほど知られていないようなので、僕は歯痒い思いでいっぱいだ。
何せはっきり言って天才なのだから。

だからみなさんにも是非読んで頂きたい、と思うのだけれど、アニメみたいな絵が表紙のやつとかが多いので、純な純文学ファンなんかにはなかなかお薦めしづらいのかな、なんて思ったりもするわけだが。

そんな純な純文学ファンのみなさまには、早川書房「想像力の文学」シリーズの一冊、「猿駅/初恋」という短編集をお薦めすることにした。
表紙がアニメみたいじゃ無いし、それにとてつもなく素晴らしいから。



エロやグロやゲロにまみれて、人間の哀切はどこまでも続く。
どれだけ世界がばらばらになっても、僕らの哀しみは一向に止むことが無いのだ。

http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/125602.html




2009/10/6 | 投稿者: losthouse

そういえば、「COMICリュウ」の11月号は、特別付録「高野文子手ぬぐい」が付いているので、「買い」だ。

高野文子「ふとん」も再録されていて、もう単行本で繰返し何べんも読んでるけど、それでも「買い」だ。

吾妻ひでおと高野文子と香山リカの弟による鼎談も載ってたりして、「買い」だ。

連載漫画では、つばな、というひとの「第七女子会彷徨」が面白い。
面白くってこれは「買い」だ、と思ったので、単行本を買ってしまった。

つーか「COMICリュウ」って初めて読んだのだけど、全体にニューウェーヴ臭がぷんぷん漂っていて、変な雑誌だなぁと思ったら、あのむかしあった「リュウ」の現在の姿なのね。

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2009/10/5 | 投稿者: losthouse

Twitterもはじめてみた。

https://twitter.com/losthouse2551

よかったらどうぞ。飽きたらやめます。





2009/10/4 | 投稿者: losthouse

みなさまに愛されて憎まれて4周年。どうもありがとう。

4周年記念。
あまりの恥ずかしさに封印していた、過去の備忘録が発掘された。

ロストハウス_ビボウロク_1.11 過去ログ格納庫(廃墟)
http://air.ap.teacup.com/losthouselog/

むかしの俺は真面目だったな、真剣に、熱心に生きていたな。と思って、とにかく赤面。








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