2009/1/27 | 投稿者: losthouse
アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズのあたらしいアルバム「ザ・クライング・ライト」を聴く。
キャンディ・ダーリングのポートレイトがカバーを飾っていた前作「アイ・アム・ア・バード・ナウ」よりも、更にスケールの大きい本作の内容をもっとも雄弁に物語るのは、やはりカバーに選ばれた大野一雄のポートレイトではないかと思う。
母性そのもののように、ひかりを希求する巡礼のように、甦った死者が午後の陽光のなかで楽しげにひとり遊んでいる。
悲しい出来事を忘れようとして、ダムドとか聴いて馬鹿騒ぎして、独り眠りから目覚めたあとに、今までみていた楽しい夢を思い出すために聴いてみる。そんなレコード。
キャンディ・ダーリングのポートレイトがカバーを飾っていた前作「アイ・アム・ア・バード・ナウ」よりも、更にスケールの大きい本作の内容をもっとも雄弁に物語るのは、やはりカバーに選ばれた大野一雄のポートレイトではないかと思う。
母性そのもののように、ひかりを希求する巡礼のように、甦った死者が午後の陽光のなかで楽しげにひとり遊んでいる。
悲しい出来事を忘れようとして、ダムドとか聴いて馬鹿騒ぎして、独り眠りから目覚めたあとに、今までみていた楽しい夢を思い出すために聴いてみる。そんなレコード。

2009/1/22 | 投稿者: losthouse
ピストルズのあとにダムド、ってゆうのも、流れとしてはどうかと思うところではあるけれど、ザ・ダムドの新作「So,Who's Paranoid?」を聴く。
これがまたすごく良い。
ガレージ・ロックでパワー・ポップでゴシック風味なダムドの良いところがぎっしり凝縮されていて、雰囲気としては「ブラック・アルバム」や「ストロベリーズ」の中期ダムドな感じ。
あの「陰鬱なんだけど明るい」ひねくれたポップ路線が好きなひとなら、確実に楽しめると思う。
1曲目、もうダムド以外には有り得ない、最高な節回しのポップ・チューンに始まって、終盤、ワン・コードで延々10分以上弾きまくるキャプテン・センシブルのギターを堪能する頃にはもうおなかいっぱい。大満足だった。
むかしっからやってるパンク・バンドの近作CD、どれか1枚買おうと迷っているならコレ。お薦めします。
↓2008年10月、プロモーションでテレビ出演したダムド。
曲は新曲じゃなくて「ニート・ニート・ニート」だけど、相変わらずコスプレに余念のないデイヴ・ヴァニアンが素敵。
これがまたすごく良い。
ガレージ・ロックでパワー・ポップでゴシック風味なダムドの良いところがぎっしり凝縮されていて、雰囲気としては「ブラック・アルバム」や「ストロベリーズ」の中期ダムドな感じ。
あの「陰鬱なんだけど明るい」ひねくれたポップ路線が好きなひとなら、確実に楽しめると思う。
1曲目、もうダムド以外には有り得ない、最高な節回しのポップ・チューンに始まって、終盤、ワン・コードで延々10分以上弾きまくるキャプテン・センシブルのギターを堪能する頃にはもうおなかいっぱい。大満足だった。
むかしっからやってるパンク・バンドの近作CD、どれか1枚買おうと迷っているならコレ。お薦めします。
↓2008年10月、プロモーションでテレビ出演したダムド。
曲は新曲じゃなくて「ニート・ニート・ニート」だけど、相変わらずコスプレに余念のないデイヴ・ヴァニアンが素敵。
2009/1/20 | 投稿者: losthouse
セックス・ピストルズのあたらしいDVD「勝手にやったぜ!!」を観る。
昨年の来日公演より約1年前、2007年にロンドンで行われた再々結成ライブ映像。
これがすごく良い。
メンバーが実にいきいきと、これ以上無いくらい楽しそうに演奏しているのが良いし、その演奏も充実している。
ジョン・ライドンの素晴らしいMC(主に他人の悪口とか猥談とか)が全編日本語字幕付きで楽しめるのも実に良い。
来日公演における観客の狂騒っぷりも、凄まじくて微笑ましくて楽しかったが、やはり流石は地元ロンドン、暴れ狂いうたい騒ぐ観客(主に人間のクズのようなちんぴら)をみているだけでも相当おもしろい。
また、その観客の映像を絶妙なタイミングでインサートするジュリアン・テンプルの演出も的確だ。
特典映像には、セックス・ピストルズによるロンドン観光案内も付いていて、これも本編に輪をかけて素晴らしい。
メンバーがそれぞれピストルズ縁の地をめぐるのだけど、結局万引きの思い出話に終始するスティーヴ・ジョーンズや、いかにも地元の不良のなれの果てといった風情のポール・クック、やっぱりどこか哀れなグレン・マトロック、そしてオープン型のバスの上から通行人に向かってマイクで罵声を浴びせ続けるジョン・ライドン。
どうしようもない壊れたおっさん4人の映像が、十二分に堪能出来る。
ロックのライブDVD、どれか1枚買おうと迷っているならコレ。お薦めします。
昨年の来日公演より約1年前、2007年にロンドンで行われた再々結成ライブ映像。
これがすごく良い。
メンバーが実にいきいきと、これ以上無いくらい楽しそうに演奏しているのが良いし、その演奏も充実している。
ジョン・ライドンの素晴らしいMC(主に他人の悪口とか猥談とか)が全編日本語字幕付きで楽しめるのも実に良い。
来日公演における観客の狂騒っぷりも、凄まじくて微笑ましくて楽しかったが、やはり流石は地元ロンドン、暴れ狂いうたい騒ぐ観客(主に人間のクズのようなちんぴら)をみているだけでも相当おもしろい。
また、その観客の映像を絶妙なタイミングでインサートするジュリアン・テンプルの演出も的確だ。
特典映像には、セックス・ピストルズによるロンドン観光案内も付いていて、これも本編に輪をかけて素晴らしい。
メンバーがそれぞれピストルズ縁の地をめぐるのだけど、結局万引きの思い出話に終始するスティーヴ・ジョーンズや、いかにも地元の不良のなれの果てといった風情のポール・クック、やっぱりどこか哀れなグレン・マトロック、そしてオープン型のバスの上から通行人に向かってマイクで罵声を浴びせ続けるジョン・ライドン。
どうしようもない壊れたおっさん4人の映像が、十二分に堪能出来る。
ロックのライブDVD、どれか1枚買おうと迷っているならコレ。お薦めします。
2009/1/17 | 投稿者: losthouse
公開までもうがまんできない、ってわけで、「007 慰めの報酬」先行上映を観る。
これから観に行くひとが沢山居ると思うので、細かいことは何も書けないけれど、前作「カジノ・ロワイヤル」で確立されたシリーズの新しい方向性をどう受け継ぐか、という点において、僕が想像していたものと今作とは随分違っていて、そこにびっくりしつつも大変楽しんだ。
しかしこれだけシリーズが続くと、各作品ごとのカラー、雰囲気、ってものが恐ろしく多様になって、当然制作スタッフやキャストもシリーズのファンだったりするわけだから、みんなそれぞれの「ボンド映画はかくあるべし」という思いも多様になっているのだろう。
例えば「カジノ・ロワイヤル」は、僕が個人的にボンド映画に求めるもの、観たい場面、が完璧に揃っていて大喜びしたのだが、たぶん「慰めの報酬」の監督がボンド映画に求めるもの、観たい場面はそれとはちょっとだけ違っていて、旧作や原作からの引用を散りばめつつも、しかしそれでも「今まで観たことの無いようなボンド映画」になっている点を是とするか非とするか、たぶんまたファンのあいだで多様な論議が交わされることだろうな、と思った。
うん、中身にふれずに書こうとしたら、わけわからん文章になってしまった。
これから観に行くひとが沢山居ると思うので、細かいことは何も書けないけれど、前作「カジノ・ロワイヤル」で確立されたシリーズの新しい方向性をどう受け継ぐか、という点において、僕が想像していたものと今作とは随分違っていて、そこにびっくりしつつも大変楽しんだ。
しかしこれだけシリーズが続くと、各作品ごとのカラー、雰囲気、ってものが恐ろしく多様になって、当然制作スタッフやキャストもシリーズのファンだったりするわけだから、みんなそれぞれの「ボンド映画はかくあるべし」という思いも多様になっているのだろう。
例えば「カジノ・ロワイヤル」は、僕が個人的にボンド映画に求めるもの、観たい場面、が完璧に揃っていて大喜びしたのだが、たぶん「慰めの報酬」の監督がボンド映画に求めるもの、観たい場面はそれとはちょっとだけ違っていて、旧作や原作からの引用を散りばめつつも、しかしそれでも「今まで観たことの無いようなボンド映画」になっている点を是とするか非とするか、たぶんまたファンのあいだで多様な論議が交わされることだろうな、と思った。
うん、中身にふれずに書こうとしたら、わけわからん文章になってしまった。
2009/1/7 | 投稿者: losthouse
めでたいめでたいと浮かれ騒いでいたら、ロン・アシュトンが死んでいた。
http://www.afpbb.com/article/entertainment/news-entertainment/2555297/3659095
永遠のギター・ヒーロー。僕も中学生の頃から何度真似したことか数知れない。というか今でもしてる。
中学生の頃から真似していると、すっかり手癖になって染み付いてしまうものだ。
死んでしまった今にして思えば、2004年のザ・ストゥージス再結成来日公演で、生のプレイを一度だけでも観られたのは本当に良かった。
ロン・アシュトンはビア樽みたいな身体になってたけど、出音は昔と変わらぬ耳をつんざくカミソリ・ギターで、感激したものだ。
生前のライブ動画を観て、盛り上がりながら喪に服す。
http://www.afpbb.com/article/entertainment/news-entertainment/2555297/3659095
永遠のギター・ヒーロー。僕も中学生の頃から何度真似したことか数知れない。というか今でもしてる。
中学生の頃から真似していると、すっかり手癖になって染み付いてしまうものだ。
死んでしまった今にして思えば、2004年のザ・ストゥージス再結成来日公演で、生のプレイを一度だけでも観られたのは本当に良かった。
ロン・アシュトンはビア樽みたいな身体になってたけど、出音は昔と変わらぬ耳をつんざくカミソリ・ギターで、感激したものだ。
生前のライブ動画を観て、盛り上がりながら喪に服す。
2009/1/2 | 投稿者: losthouse
まぁそう言わずに。
おめでたいついでに、ガッツ星人がうたう、ジュリーの「勝手にしやがれ」でもいかが。
おめでたいついでに、ガッツ星人がうたう、ジュリーの「勝手にしやがれ」でもいかが。
2009/1/1 | 投稿者: losthouse
あけましておめでとう。
今年もよろしくお願い致します。
じゃあ、おめでたい感じで。
サッチモがうたう、木久ちゃんの「いやんばかん」でもどうぞ。
今年もよろしくお願い致します。
じゃあ、おめでたい感じで。
サッチモがうたう、木久ちゃんの「いやんばかん」でもどうぞ。