2008/6/21 | 投稿者: losthouse

もう去年出た本だけど。

山本直樹「レッド」第一巻を読む。

山本直樹の漫画を読むのも随分久しぶりだったのだけど、これが面白かった。
要するに連合赤軍の話で、この第一巻では山岳ベースに至る以前の物語が、史実を基に実に淡々と、いつものエロ描写も控えめに、というか全然無く、吃驚するようなドキュメント・タッチで丁寧に綴られる。

旧作「ビリーバーズ」でも、連合赤軍を想起させる台詞やエピソードが物語の随所に顕れていたけれど、「ビリーバーズ」がさまざまな事象(オウムとか。「猫のゆりかご」のボコノン教まで出て来る)から連想されるイメージを繋ぎ合わせたような語り口だったのに対して、つまりそれは山本直樹が最も得意とする語り口であると思うのだけど、「レッド」はそのいつもの語りを封印しているあたりが、もう一度本気で連合赤軍のことを書いてやろう、という作者の気概を感じさせて素晴らしい。

しかしやはり山岳ベース以降のはなしをどう物語るか、が肝だと思うので、今夏に出るという第二巻を読むのを楽しみにしている。単行本で読みたいので、とりあえず掲載誌の「イブニング」は立ち読みしないように気をつけなきゃあいかん。

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2008/6/17 | 投稿者: losthouse

杉井ギサブロー監督、1985年の映画「銀河鉄道の夜」が大好きだ。

公開当時劇場で観たときの感激は忘れられない。今でもDVDでことあるごとに観返して、観るたびに完璧な脚本、完璧な音楽、完璧な演出、全編その完璧さに感激して涙している。

今夜、あてもなくインターネットを彷徨っていると、こんな古いニュースが落ちていた。↓

【TAF2008】名作再び『グスコーブドリの伝記』発表

何とまぁ、再びグループ・タック制作、杉井ギサブローの演出で、14年ぶりの今度は「グスコーブドリ」だそうな。
しかも発表されているブドリのキャラクター・デザインが「銀河鉄道」のジョバンニそのもので、期待が高まる一方、やはり「銀河鉄道の夜」のような完璧な出来になるのは奇蹟だと思うので、つまんなかったらどうしよう、という不安も高まる。

それにしても脚本が別役実でないのが残念だ。ややもするとただの説教くさい話になってしまいそうだけど、大丈夫だろうか。

2008/6/10 | 投稿者: losthouse

ひと月くらい前に、なんの気なしにポーティスヘッドのデビュー・アルバム「ダミー」をレコード棚から取り出して久しぶりに聴いていたら、やっぱりとても格好良くって、「やっぱりとても格好良いなぁ」なんて言っていたんだけど、でもスクラッチのキュッキュいう音やら、そういえば「トリップ・ホップ」なんてむかし言ってたよなぁ、って感じのブレイク・ビーツやらが、いかにも90年代的な恥ずかしさも感じさせて、「格好良いけどこれってちょっと近過去」と思っていたのだ。ほんのひと月くらい前に。

そして今日、なんの気なしにレコード店でぷらぷらしていると、なんとポーティスヘッドの新アルバムが売っていた。

10年ぶりの3枚目。3枚目だからタイトルは「サード」

なんかもう4月から売っていたらしいのだけど、誰も教えてくれないから全然知らなかった。迷わず買う。

買ってアジトへ帰る道すがら、「でも未だに90年代チックな、スクラッチがキュッキュいうやつだったらどうしよう。今さらトリップ・ホップだったら嫌だなぁ」と考えていたのだけれど、杞憂杞憂。全然杞憂。

10年経ったポーティスヘッドは、むかしと変わらず格好良かったけど、キュッキュいう音楽では無くなっていた。

最新作は、誤解を恐れずに言うならば、実にロック。こういうのが僕の考えるロック。
冒頭の語りから、ギターの低音が唸る最後の一音まで、全てがロック。これがロック。素晴らしい。大傑作。

こういうバンドがやりたいなぁ、って思うレコードを、ほんと久しぶりに聴いた。



2008/6/7 | 投稿者: losthouse

「歌ってみた」とか「踊ってみた」とかは良くあるけれど、「叩いてみた」ってのもあるみたい。



ふつうに上手くて格好良い。つーかやっぱり良い曲だ。

2008/6/1 | 投稿者: losthouse

(4/26 「一文日記」 参照)

NHK出版から出た「私のこだわり人物伝 横溝正史 日本を見つめた探偵小説家」を頂く。

本文がつまらなそうだ、という噂は前もって仕入れていたので、どれだけつまらないのか確認する為にじっくり読んでみたのだが、噂に違わぬつまらなさ。つまらなさというより下らなさ。頭悪ぃなあ。

本文は読まなくて良いような代物だけど、アジトの収蔵品である角川文庫のカバーがずらりと並んだカラーページは矢張り桃源郷のような美しさ。

並び順やセレクションが素晴らしいな、良い仕事だな、誰がやったんだ、ってそれは俺だ。むふふふふ、と自画自賛。


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