2008/2/26 | 投稿者: losthouse

年末年始でも無いのに、ここ最近は何かと言えば酒ばかり飲んでいる。
しかも毎回長時間飲酒の我慢比べみたいな状態で、頭がスポンジになってふわふわのとろとろになってしまった。

酒場で飲酒を繰り返しながらヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターのファースト・アルバムを聴いていて、このアルバムの初回版は確か後の通常版とは一曲違う曲が入っているんじゃなかったかしらん?ってな事をスポンジの頭で適当に喋っているものだから、問題の「ネクロマンサー」という曲が初回版に収録されているってゆうような嘘をついてしまった。
正解は、初回版はクレジットには「ネクロマンサー」って書いてあるのに、盤には全く別の曲が入っている、でした。
嘘をついてしまったと反省。更にふわふわとろとろになる。

別の酒場では、むかしの友だちと再会する。
じっと目を凝らさなければテーブルの上にある自分のグラスを取ることすらままならない、照明が行き届かぬ頽廃した赤い部屋で、明るく感傷的な気分でジンやウォッカを豪快に飲む。

それとまた別の酒場では、アフリカ帰りの男と遭遇。
彼のお相手の高級娼婦はイタリア帰りだと自慢していたけれど、彼女が首に巻く、まるで犬猫の首輪のようなチョーカーに、目が釘付けになる。

もうひとつ別の酒場では、母親による児童虐待を見物。
繰り出す手刀のそのスピードに驚嘆し、母子そろって泣き喚きながらも、なお暴力を止めようとしない母親の恐ろしい姿に陰鬱な気分になる。

そしてまた別の酒場では、ついに腹を立ててしまったひとが頭からしゅんしゅん湯気を立てていて、気の利いた例え話でなだめようとしたのだけれど、自分がそもそも何で何を例えようとしていたのかを話の途中ですっかり忘れてしまって、混乱した挙句、まぁこの辺で良いか、と適当な着地点で無理矢理話を終わらせてみたら物凄い勢いで怒られた。ごめん。

さらにまた別の酒場、ここは実を言うとカラオケボックスなのだが、カラオケなんてちいともうたわずにウーロンハイでだらだら過ごしていたらお店のひとから怒られて、おまえらカラオケ屋に来たんだから何か一曲だけでもうたってけ、って凄まれて、あ、すんません、って言いながら仕方が無いのでヤプーズの「赤い戦車」という曲を僕は熱唱した。
うたいながらもやっぱり何て良い曲なんだろう、と僕は感激したのだけれど、そこは既に体力の限界点、そのまま気絶してダウン。

さて、以上のような酒場めぐり、地獄めぐりを経て僕はいま黙ってひとりでギターを弾いていて、とりあえず少し頭のふわふわとろとろを抑えて、準備をしなけりゃならんのだ。

2008/2/17 | 投稿者: losthouse

目が覚めると完全な二日酔いで、それでも酒を飲む約束があって街に出なくちゃならん。嘔吐をこらえて新宿。

紀伊国屋の本店に行ったら、「タイムクエイク」や「ジェイルバード」など、長らく品切れだったカート・ヴォネガットのハヤカワ文庫が再版されていた。
逝去から約1年、ようやく、やっと、遅すぎるって感じの復刊だけれども、とりあえずはめでたい。唯一未読だった「青ひげ」を買う。

早川書房のサイトでも通販で買えるようだけど、この検索結果を眺めていて、ん?何かおかしいな、何かが足りないような気がするな、という謎めいた居心地の悪い気分に見舞われて、何が足りないんだろう?と考えたら、何故か「スラップスティック」一作だけが復刊されていないのだった。
ほぼ代表作といっても良いタイトルだと思うのだけど、なんでまた一作だけ漏れてしまったんだろう。ほんと早川の考えることはよくわからん。

僕が子供の頃にはまだ沢山あった、大仰な6段変速ギアボックスとか、方向指示器が点滅して電子音が鳴ったりするフラッシャーとかが付いたサイクリング用の自転車、イナズマンで少年同盟が乗ってたようなやつ、あーゆー自転車にふざけて乗りたいなぁ、って思ってインターネットで調べたら、みんな欲しがってるみたいでオークションでも結構な高値と競争率で取引されていて、がっかりする。
再生産して売ったりすれば儲かるだろうになぁ、って、どうでもいいことばかり考えて時間を無駄に使う。

クリックすると元のサイズで表示します

2008/2/11 | 投稿者: losthouse

けらえいこ「あたしンち 第13巻」を買う。

土曜日の朝やってるアニメは好きでよく観てるのだけど、漫画は読んだ事が無い。
それなのに、どうして突然13巻だけ買ったりするのかってゆーと、巻末に収録されている書き下ろし特別編「となりのマンガ家さん」が読みたかったから。

語られるのは主人公一家の隣室に引っ越して来た女性漫画家の高校時代のエピソードで、今では武道漫画を描いて生計を立てている彼女が、漫研時代どっぷりはまっていた大島弓子「さようなら女達」にまつわる思い出を語る5ページ。

恐らくは作者の実体験であろう、若い頃に大島弓子に心酔したことのあるひとになら必ず経験のある、主人公と同化してしまうあの感じ。
大島弓子の作品世界、あのユートピアに少しでも近付きたくて、台詞まわしなんかを日常的に真似てしまうあの感じ。
大人には決して出来ない、青臭いけど素敵な読書体験の感激を、わずか5ページで余すところ無く表現していて、今まで「あの感じ」をここまでストレートに漫画にしたものなんて見た事が無かったから、そのストレートさに驚いた。

読了後、やっぱり読みたくなって大島弓子「さようなら女達」を読む。
何回読んでも実に良いはなしで、涙腺が緩む。
大人になってもまだまだ青臭いまま生きて行ける。


2008/2/9 | 投稿者: losthouse

コンピュータもあたらしくなったので、ついでにiPodもあたらしいのに替えよう、と思い立ち、格好良い最新機種のクラッシックってのを買って来て、買って来たのは良いけど、なんかむかしのモデルのほうがパッケージがでかかったような気がするな、って事が妙に気になって、開けてみたらわかった、あたらしいiPodにはiTunesインストール用のCDが付属していないのだった。

そりゃあそうだ。
いまどきiPodを買う人で、インターネットに接続していない、って人はまず居ないだろうから、iTunesなんて最新バージョンがネット経由でダウンロード出来るのだし、インストールCDを付属する意味なんてこれぽっちも無いってことなんだろう。

普段は滅多に行かないコンピュータ屋で店頭の商品を眺めているととても面白い。時代は変わったねぇ、なんて台詞がしぜんと口をついて出て来る。

最近は新製品マックブック・エヤーってのが鳴り物入りで店頭展示されていて、これなんかを見てみると、外部メディアの為のドライヴというものが一切搭載されていない。
一応別売りで、外付け型スーパードライヴが用意されてはいるのだけれど、軽い、薄い、が売りのエヤーにそんなもの繋げてしまったら台無しのような気がする。
これはつまり、もうこの先の時代、光学式ディスクなんて時代遅れだよ、記録メディアなんてなくなっちまうんだよ、データは全部オンラインでやりとりするんだよ、ってアップルの先見の明というか、予言というか、先走りというか、iTunesも最近はオンラインで映画のレンタルとかをやっていて、もうCDもDVDもいらない、って世の中になろうとしているのだな、と時代の移り変わりを目の当たりにしたような気がした。

しかし音楽に関して言うならば、CDはやっぱり当分なくならないだろうなぁ、と思っていて、というのは例えば僕はオンラインで音楽を買う意義を今のところ全く見出だせていないので、ネットでデータを買うくらいなら、ケースやブックレット等のおまけが沢山付いているCDパッケージを買うほうが全然魅力的だと思っている。

ただ流通形式が違うというだけで、買う事のできるデータ音源自体はネット経由だろうがCDだろうがまるで一緒というのが何よりも解せない。大して安くなる訳でも無いのに、それでどうしてオンラインで買う理由があるというのだろうか?
例えばネットで買ったものに関しては、マルチトラックにばらしたデータが付属していて誰でもミックスを編集自在になっているとか、作者が「やっぱあそこのサビ書き直したい」って言えば、つくり直したトラックをアップデートして無償で配布してくれるとか、オンラインならではの商品価値が無ければまったく面白くないと思うのだ。

そんなふうに、レコーディング、あるいは作曲という概念自体がすっかり変わってしまうような面白い世の中になれば、僕はもうCDなんてなくなってしまってちっとも構わないのだけれど。

2008/2/4 | 投稿者: losthouse

アジトのパーソナル・コンピュータも導入10周年を迎えたので、お祝いになんか買ってやろうか?なにが欲しいの?って訊いたら、おれっちはもう疲れました、最近のオペレーティング・システムは重くて重くて肩が抜けそうです。もうYouTubeを表示しようとしただけでブラウザが落ちてしまうんです。どうかあたしのお役目を新人さんに譲らせてくださいな、だから何が欲しいかって訊かれたら、わての代わりと答えるです。と、ハードディスクをぶんぶん言わせながら涙ながらに訴えるので、そうかそうか、うすうす感じてはいたがそんなに思い詰めていたとは知らなかった。すぐに買いに行ってやろう、ってことで、あたらしいコンピュータを購入。10年選手の古株に引導を渡す。

さあて、じゃあ買ってきたばかりの新人さんをいじり倒そうか、と考えて、驚いたのは最近のパーソナル・コンピュータのその性能。

電源を入れた途端、急に3Dアニメが始まったりして度肝を抜かされた挙句、本体にカメラが付いてて勝手に顔写真を撮ろうとしたりとか、これは絶対使わねぇだろうな、って無駄な機能が満載でおもしろい。

で、一番驚いたのはその処理速度で、今まで使っていたものは何だったんだ、ありゃあコンピュータとは言えないな、とまで思わせる程、ほんと本のページをめくるように全てが快適に動作して、そりゃ当然、新人さんのCPUは2.2ギガインテルコア2デュオ。比して10年選手のほうはパワーPC350メガって、多分そんなの使ってるひとはもうとっくに誰も居なくて、実はデータ移行の途中でわからないところがあってメーカーサポートに電話したんだけど、電話に出たお兄ちゃんに「ところで古いほうのプロセッサは何ギガですか?」って訊かれて、「いや、ギガってゆうか、さんびゃくごじゅうメガなんですけど…」って言ったら「あー…んふふっ」って鼻で笑われて、僕のほうも何だかマゾヒスティックな気分になって、「そうですよねぇ、古過ぎですよねぇ」って、とっても卑屈な笑いを浮かべたりして、それでもあたらしいコンピュータは快適なので、何もかもが面白い。




AutoPage最新お知らせ