2005/11/29 | 投稿者: losthouse

楳図かずおデビュー50周年の今年、楳図漫画の刊行ラッシュが続いていますが、例のUMEZZ PERFECTIONシリーズから今度は「おろち」が新編集で再発されるそうです。

表紙画像が公開されとります(http://umezz.com/mt/archives/000502.html)。

今回もまた祖父江慎の装幀なんでしょうが、やはり最高です。
「おろち」は秋田サンデーコミックス版と、秋田コミックスセレクトワイド版と、既に二種類持ってるんですが、こんな素敵な表紙ならまた買わなくてはなりますまい。
ディベイサー。

2005/11/28 | 投稿者: losthouse

映画「ノー・ディレクション・ホーム」を観てからまる一日経ったのに、まだボブ・ディランの顔や仕草が頭のなかから離れなくて、まったく困っています。

映画は12月末か1月から、都内劇場で公開されるそうですから、天才の顔がみたいひとはどうぞご覧になるとよろしい。僕も劇場でもう一回観ます。
予告編もみつけたのでリンクしておきましょう(http://www.barks.jp/watch/?v=1&id=1000009554)。

あ、あとディラン絡みではこんなニュースをみつけました(http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20051122i503.htm)。

2005/11/27 | 投稿者: losthouse

マーティン・スコセッシの映画「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム」を観る。

メイン素材は「イート・ザ・ドキュメント」撮影時のものであろう、66年のツアー映像なのだが、鬼気迫る、とは正にこーゆーののことを言うんだな、って感じ、何か悪いものに取り憑かれたみたいなディランの歌唱、顔、立居振舞い、悪態、などなどが大変素晴らしくって、有名なマンチェスター公演のラスト、「ゲット・ファッキン・ラウド!」ってディランがバンドに一喝して「ライク・ア・ローリング・ストーン」のイントロになだれこむ瞬間を初めて映像で確認して、あまりの格好良さに涙が出た。ほんとに泣けた。

で、感動したので、さてさてディランは今頃どこでライブをしているのか、とインターネットで探してみたら、今夜はダブリンでライブ。ヨーロッパ・ツアーが終わったところだった。

いつものように違法音源を求めて更に探索していたら、先週のロンドン公演ではロンドンだからってクラッシュの「ロンドン・コーリング」を演ってたりして(http://s34.yousendit.com/d.aspx?id=3TPXO0V1S78ZE03G9PDDRM17T2)、相変わらずのフリーホイーリンっぷりでやっぱ凄ぇ。

2005/11/23 | 投稿者: losthouse


「SF小説の90パーセントはクズであるが、あらゆるすべての90パーセントはクズである」 シオドア・スタージョン


2005/11/21 | 投稿者: losthouse

諸星大二郎の新刊「魔障ヶ岳」を読む。

70年代から断続的に続いてきた「妖怪ハンター」シリーズの最新作で、何が凄いってその題材、ストーリー展開、絵柄が第一作の頃に比べてなーんも変わっちゃいないことで(絵柄は昔よりラフになってるけど、本質的には何も変わってない。要するに昔も今も絵が下手なのである)、デビューから30年以上、手塚治虫文化賞もとってもう立派な巨匠だというのに、いまだに「ムー」とか読んでる中学生が大喜びしそうな伝奇漫画を描いている諸星大二郎は、やっぱり凄い。
いや、皮肉めいたつもりは全く無くて、私ごときが諸星大先生に皮肉なんぞ言える筈も無くて、なにより「魔障ヶ岳」は滅法面白いのだから、本当に凄いと思う。

シオドア・スタージョン「一角獣・多角獣」も読了。

長らく絶版で、凄い凄いと評判だけは聞いていながら読めなかった一冊ですが、いやぁ、これほどまでに素晴らしいとは思いませんでした。感情移入し過ぎて、久々に本を読んで泣きそうになりました。
ほんと、少しでも興味を持ったひとは是非読んで欲しい本です。

更に言うと、「一角獣・多角獣」は翻訳時に原本から短編3編が割愛されているんですが、そのうちの1編「たとえ世界を失っても」は、現在河出文庫「20世紀SF 第2巻」で読めます。
これがまた良い話で。思い出しただけで涙腺が刺激されます。

2005/11/19 | 投稿者: losthouse

何度も繰返しさんざん聴いてきたレコードを、わざわざCDで聴き直して感激するシリーズ。
ストゥージス、クリムゾンと来て、今度はパティ・スミス「ホーセズ」を聴く。

今回は発売30周年記念再発ってことで二枚組になっていて、一枚目はオリジナル版「ホーセズ」+「マイ・ジェネレーション」、で二枚目が2005年に「ホーセズ」を曲順通りに再演したライブが収録されているんだが、この二枚目が実に良い。

オリジナル版は久々に聴いたけど、やっぱりエキセントリックなパンク詩人のデビュー作、若気の至りっつーか、青臭いところが多分にあって、勿論それがこのレコードの魅力なんだけど、2005年版はそこらが良い塩梅に円みを帯びていて、尚かつボーカルの情報量が増していて格好良い。
「ランド」は「グロリア」を取り込んだ結果17分もの演奏で、一時も集中力を途切れさせないボーカルが素晴らしいし、アンコールで演奏される「マイ・ジェネレーション」もボーカルが壮絶なので、ジョン・ケイルがベースを弾いていないのがあまり気にならないくらい。

ところでオリジナル「ホーセズ」では一曲のみの参加だったトム・ヴァーラインが、2005年版では全編ギターを弾いていて、これは凄そうだ、と思って期待していたのだけれど、いざ聴いてみると終始地味でつまらないギターを弾いていて、そこだけががっかりした。

2005/11/17 | 投稿者: losthouse

さてさて、マイナーSFファンのみなさん、ここ2ヶ月でいろいろと翻訳が出ちゃいましたね。

SFファンで無いあなたも是非読んでみて欲しい、カテゴライズ不能な最高の小説がここにあります。

ラファティ「宇宙舟歌」

アヴラム・デヴィッドソン「どんがらがん」

スタージョン「一角獣・多角獣」復刊

しかしハヤカワ異色作家短編集の復刊は良いですねぇ。装幀もグッとくるので、ロアルド・ダールとか星新一訳のブラウンも欲しくなっちゃう。


で、マイナーSFファンのあなたには、「宇宙舟歌」刊行記念トークショーのレポート文をリンクリンク。
http://pir.s28.xrea.com/pi-r/asakura.html

2005/11/14 | 投稿者: losthouse

ザ・スターリンのライブ盤「絶望大快楽」が届く。

1983年、人気絶頂の時期であり、同時に空中分解直前だったスターリンの後楽園ホール公演。
ブートで長年出回っていた音源だが、今回正規に発売された盤も客席で録音されたと思しき劣悪な音質で、それがまた臨場感があって非常によろしい。

全26曲をほぼノンストップで畳み掛けるスターリンは、チューニングもへったくれも無く、ただただ悪意と騒音を観客に叩き付けるといった風情で、やっぱりとても格好良かった。

11歳か12歳のとき、初めてスターリンを聴いた。初めて聴いたのが解散ライブを収録した「FOR NEVER」というレコードで、それまでストーンズかTレックスくらいしかロックを聴いたことが無かった僕には大変ショックだった。
「虫」とか「アザラシ」とか「天ぷら」とかそんなタイトルの歌がこの世にあることが驚きだったし、テレビで見るRCサクセションとかサザンオールスターズとかは「メシ喰わせろ」とか「嫌だと言っても愛してやるさ」とかそんな歌詞のついたうたを歌って無かったし、共産党宣言を絶叫したりしていなかったから。

それから何年か僕はスターリンのことしか考えていなかったので、パンク・ロックというのはみんなステージで放尿したり豚の頭や臓物を投げたりするもんだと思っていたし、遠藤みちろうみたいに暗い歌をうたうもんだと思い込んでいて、そのうちセックス・ピストルズとかダムドとかバズコックスを聴いて、なんだ、パンクって随分陽気でお洒落な音楽だったんだな、ということに気付くことになる。

初めて聴いたのが解散ライブだったわけだから、僕はザ・スターリンのステージを観たことが無い。
中学生の僕はスターリンのレコードを聴きながら、ライブに行った自分をよく夢想していたものだが、今になってこうして83年のライブ盤を聴いて、曲の合間に聞こえる怒号、悲鳴のような歓声、爆竹の爆発音などを聴いていると、当時の自分のような馬鹿で分別の無い若者が、そこにそうして居るんだな、と思えて、まるで昔の自分がそこに居るようなわくわくした気分になった。

2005/11/12 | 投稿者: losthouse

「惑星大怪獣ネガドン」という映画(http://www.cwfilms.jp/negadon/)を観る。

古き良き特撮怪獣映画のイメージを、フィルムの傷、退色など質感の細部に至るまで、フルCGで再現した短編映画。
この映像を全編ほぼ独りで、デスクトップ上でつくったという触れ込みは確かに凄いけど、いかんせんお話がくだらな過ぎて観てらんない。
演出も最近のアニメみたいにわざとらしくて、まぁわざとやってるんだろうけど、古き良き怪獣映画はこんなんじゃ無いぞ、と思ってげんなりしてしまった。

ゴジラもラドンもモスラもマタンゴも、果てはガッパだって、やっぱり脚本と演出(特撮映画的な言い方をすれば本編班、と言うべきか)が素晴らしかったのだな、とゆー当たり前の事を再認識させられて、製作者はそれに気付いているのかいないのか、この下らなさがおたくの限界なのだろうか、と考えさせられた。

あ、でも昭和百年の東京の街並を描いた冒頭部分は、ブレードランナーと東宝特撮の出会い、みたいなイメージで感銘を受けました。

2005/11/11 | 投稿者: losthouse

昔の映像ソフトが片っ端からDVDになって、何でもかんでも流通しているかのように思えるこの現代において、意外にもアニメ版「ゲゲゲの鬼太郎」は未DVD化である、という事をみなさんご存知か?

え?んなもん知るかって?ああ、うん。まぁ普通知らんだろうね。大人はアニメとか観ないもんね。

水木しげるの原作漫画と同じくらい、いや、話によってはそれ以上に、68年と71年にアニメ化された鬼太郎が僕は大好きで、特に71年版の「地相眼」ってゆー話なんかは、一年に一度くらい無性に観たくなって、むかしテレビの再放送を録画したビデオテープを引っぱり出しては、その悲しく切ないストーリーと素晴らしい演出に感動し、観る度に涙したりしているのだが、そのビデオテープも今や経年劣化で心もとない。やっぱり奇麗な映像で観直したいし、僕はアニメ鬼太郎のDVD化を今か今かと待ち望んでいたわけなのだが、本日ネットをさ迷っていたところ、「ゲゲゲの鬼太郎DVD化」というトピックにぶち当たって驚喜したのだった。
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200511/gt2005111103.html

で、上のリンクをクリックして僕の驚喜は落胆へと変わる。
たしかに鬼太郎のDVD化なのは間違い無いんだが、発売されるのは68年版でも71年版でも無く、85年から放送された、下品で低俗なアニメ鬼太郎だったのである。

寝床でグーグーも墓場で運動会もせずに、年中変な鞭状の武器をふりまわしては妖怪プロレスに明け暮れる80年代の鬼太郎は、その存在自体が水木漫画への冒涜としか言いようが無く、こんなの鬼太郎だとは認めないし、こんな馬鹿アニメが好きなやつは馬鹿に決まってる、と僕は本気で思っているのだが、数有る鬼太郎アニメの中でもこれが一番人気があるというのだから世の中がまた厭になる。

でもこれが売れたら昔の鬼太郎もDVDにしてくれそうだから、馬鹿がどんどん買うと良いな、なんて思ったりもして、ディベイサー。

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