2018年12月にカプチーノの爪降りしたリアフェンダーの錆対策として、シール充填をしたのですが、残念ながら結果として錆が発生。
シールの充填が不十分だったのではないかというより、わずかな隙間に湿気が入り込んだ場合、逆にシールが邪魔をして、乾燥しにくい状況になり、それによって錆が発生したのではないかと推測しました。
今シーズンの夏頃、リアフェンダーにプツプツと小さな気泡のような膨らみが出始め、錆が少しずつ発生していることを認識。
表面の鉄板の痛みにより錆が発生するよりも、塗装の内部から錆が発生し、その錆が塗膜を押し出すような形になるのが一番やっかいなパターン。
塗膜の内側に錆が発生した場合、その錆をどこまで追っていくことになるかによって、重症度が変わってきます。
状況としては、爪降りした部分から錆が発生し、その錆が爪降りした角の部分に上がってきて、塗膜を押し出している状況だったので、そうなると、爪降りした箇所そのものを撤去した方が良いと判断しました。
ここまで来ると、私の素人板金によるパテ埋め等で誤魔化せる状況ではないと思い、丸山さんに相談して、お任せすることにしました。
四国の地区戦が終わった先月末にクルマを預け1週間もしないうちに作業が完了。
クルマを預けた翌日には爪降り部分は切削され、切削された内側には新たな鉄板が貼られていました。
丸山さん曰く「錆は完全に除去したように見えても、どこかから発生する可能性があるので、100%とは言えないが、フェンダー内部にも塗料をぶち込んで、錆止め処理もしておいた」とのこと。
どうやって塗装をぶち込んだのか訪ねると、塗装ガンのノズルにホースを差し込んで延長させ、テールランプを外した穴から奥まで入り込んで、ぶち込んだらしいです。
私はてっきりフェンダーの側面を切開して塗装したのかと思ったのですが、そうなるとまた溶接による錆も出るし、どうやったんだろうと思っていたので、「流石!」とアイデアに感心しました。
丸山さんの工場から帰宅後、すぐにジャッキアップしてフェンダー内部を確認すると、爪は切除されていますが、キレイに処理されていました。
外から見てもキレイに処理してありました♪
表面に浮き出た錆であれば、私でもペーパーやワイヤブラシで錆除去、錆転換在塗布、塗装で上塗りくらいはやりますが、内部から発生した錆は、臭いものに蓋をした程度では直らないことが多いので、信頼できる人にやってもらう方が安心です。
カプチーノなどの古いクルマはボディが命。
特に競技でも使っているクルマなので、錆でボディを腐らさないためにも、大事なメンテナンスの一つと思います。
冬期に入ると、クルマのボディにとっては大敵の塩カル散布のシーズンがやってきます。
皆さんもクルマの錆には気にかけてあげてくださいネ。

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