1月30日、マツダは1920年の創立から100周年を迎えました。
マツダは1920年、東洋コルク工業株式会社として設立し、1927年、東洋工業株式会社に改称。
1931年にマツダ車の原点となる初の自動車三輪トラック「マツダ号」の生産を開始しました。
その後、自動車は進化を重ね、1963年にはファミリアが登場。
ルーチェ、コスモスポーツ、カペラ、サバンナといった名車が生まれました。
その後、クルマ好きであれば誰しも知っているロータリーエンジンを搭載した唯一無二のRX-7やRX-8も登場。
2000年には生産累計53万台を突破し、「世界で最も生産された2人乗りオープンスポーツカー」としてギネスブックに認定されたロードスターなどは、マツダの顔の一車種となりました。
100周年を迎えた記念式典で、丸本社長兼CEOは、「(前文省略)次の100年に向け、私たちは人を第一に考えた『人と共に創る独自性』を大切にしてまいります。関係する全ての皆さまとの協業や共創を強化しながら、お客さまに愛着を持ってもらう独自性あふれる商品・技術・顧客体験の創造に、今後も挑戦し続けてまいります」と述べています。
【お客さまに愛着を持ってもらう独自性あふれる商品】は今後、どのような商品を目指されているのかわかりませんが、「愛着」を「使い勝手のよい単なる移動手段」として留めることだけはないように頑張ってほしいですね。
今のご時世、「安全」「燃費」ということは無視できませんが、私には世の中に出てくるクルマの多くが白物家電のように映ります。
家電であれば、便利であったり快適であったりエコであったりすることで十分ですが、クルマとなると、それだけでは何か物足りません。
クルマに求めるニーズが多様であるハズなのに、売れるクルマはニーズとして捉えられ、売れないクルマはニーズとして扱われないように感じます。
1989年、ロードスターが誕生したことで、ライトウエイトスポーツカーの市場が活性化する起爆剤となる存在となりましたが、今の世の中では、クルマを全く必要としない人も存在しますので、起爆剤となりうるクルマの登場は厳しいかもしれません。
所有こそしていませんが、ロードスターに憧れを持つファンの一人として、マツダには前述の「独自性」を活かし、他メーカーにはない魅力を今後も発信し続けることを期待したいです。

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