CQハムラジオを読破するシリーズの第4弾は、いま、ちまたで大絶賛の大混乱祭りやらかしてるこれです。
2017年の年間テーマ、JT65を始めてみよう!
これ、JTが、「JT65」な時点で終わってるんですけど、6mはてんてこ舞いになってて、小物のスピッツみてえなうっさいよな仕切り屋は出てくるわ、
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ここでちょっと一服
その50メガで、「国内周波数がー!」、「国際周波数がー!」、わめいてるスピッツ君。
RTTYの国際周波数・7041QRGに突如JT国内モードが出現して、わたしが国内JTを7101に誘導しようと努力していたときには何も言わなかったくせに、自分の利害に関はる7076QRGに和文CWが出現したらキャンキャン!騒ぎまくっていたのは笑止なことだよ。世界のきまりで、CWはどこに出てもええのよ。
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また海外では古参RTTYerのひとたち、誰かが「JTモードで140カントリーもやったぜ!」、と言い出しっぺしたら、マシンの時代からやってるような大OMさんたちがですよ、「なにそれ? やり方教えて!」などとMLで動物園になってるわ、、、もうムチャクチャ、
わたしはそれらの騒ぎを山奥からボケー、あっけにとられて眺めてるだけです。
で、この問題のもっとも大きな元凶はこのCQ誌の連載です。やってるのは Japan JT65 Users Group、
JT65-DX.comっていうんですけど、
このウエブサイト、初心者向けを謳ってるにもかかわらず、JTモードの原理とか、シーケンスの方法、適切な運用方法などの「基本のき」がいっさい書いてありません。
書いてあるのは、、、
CQ誌買え。
だけです。
じゃあ買ってみるとなにか解るのかしら? と買ってみても何も解らないのがおまぬけさんです。
おっちゃん!、よくそんなんで自分の署名入り記事書けるよねえ、っていうの。だがしかし、うらやましい強靱なメンタルではあるね。
まあそのあたりは商業誌ですからウラでなにやっても良いとしても、大問題はこれですね。
JT65-HF-HB9HQXエディションUSBメモリの有償配布。お値段はたしか1800円くらいだったと思います(当時)。
これはアマチュアの定義である、「
金銭上の利益のためでなく〜」、のきまりに抵触してるんでないか? 開発のHB9HQX局はフリーソフトで出してるのに有償の再配布は、ご本人、認めてるんですか?
、、、という疑問がわきましたので、これを行っているJA1FMN、山西OMに問い合わせのメールをしてみたところ、「HB9HQX局の許可は得てあり、またオカネをもらうのはサポートのため」、
という回答を頂戴しました。
同ページに、「「※ 本配布サービスは「JT65-HF-HB9HQX-Edition 日本語化版」の 有償化(営利目的)配布ではございません。〜」、とあるのはたぶん、わたしのしつもんの後に追記されたのだと思います。
だがなおかつ疑問は残ります。ではそれはアマチュアの定義である、「
自己訓練や通信、また技術的研究〜」、、
、サポート・他人任せのそれって自己訓練になってるのかー!?、というのが、はなはだ疑問ですねわたしは。
先日は、このお年寄りグループ、デイトンくんだりにまで出没して、「米国のアマチュア無線家に日本のJT65の状況紹介やPRも・・・」、なーんて教えを垂れてきたらしいですが、おそらく間違った知識を世界中に拡散してきただけなんでしょう、
、たとえば、「ALCは振らせてはいけない神話だけど、ALCは確かに1ミリも振ってないけど初手AF段でバッチリ歪んでた」、とかっていうまぬけなの、
そういうのは国際的に迷惑なのでやめて欲しいです。
あれはむかし、7076が解禁になって皆がヒャホー!浮かれてたとき、「喜ぶのは良いけど、これからkW免許のひとたちがWASやデジタルDXCCのために1kWで出てくるよー!」って言ったら、
「そんな馬鹿な!微弱通信に!」、ってものすごく驚かれましたけど、JTモードって免許要るんだし、他者に混信妨害を与えない限りにおいて免許されたパワー出しても良いんだし、「微弱無線」でもなんでもないでしょうが。驚いたのはむしろこっちだわ。
その後、案の定、著名DXサーのかたがたがJTモードを発見、ローバンドなどでデジレアカントリーを次々ゲットなされたら、「不公平だ!卑怯だ!」とか言い始める始末。なんなのかなあ?あのメンタルは。
以上のように、日本のJT界っていうのは、そんなよな、まともな知識も無いのに自分らが覇を唱えたいだけのひとたちがリードする場ですから、日本のよい子のみなさまにおかれては、なにを焦ろうがJTモードに未来は無いと思つてあきらめ、早々に成仏なされてください。
わたし自身はシングルバンドJT65 WASを完成してイチ抜け、とっととバックレて、騒ぎに巻き込まれずにホントに良かったと思ってます。
おもひかへせば昔は平和でした。みなせいぜいHEXビームやGPに20Wくらいで穏やかに、QRMは皆無、毎晩4時間くらいも居座りCQ出しても何も問題なかった、WAS狙いで必死でやってたころがなつかしいです。
世間の大騒ぎを眺めながら、今はそんなよな、すっかり古老になつた気分で居ります。
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同日追記:
寝ながら考えましたが、上記JT65-DX.comに置いてある、JT65-HFのもっとも古典的なマニュアルですが、↓ 日本語化の際に、
http://jt65-dx.com/cgi-bin/download/download.cgi?name=JT65_Japanese_Ver5.0.pdf
この記述、
送信出力については、相手のRPTより自局が低い値を“良し”とするオペレーションマナーが大切です。
というのが、CQ誌で、「QRP通信であるJT65」、などというウソが書かれるようになった、そもそもの間違いの発端だったろうと思います。
JT-65HF開発のW6CQZの
オリジナルマニュアルでは、デューティサイクル警告とともに、
Running at full output power is seldom necessary or desirable due to the incredible sensitivity of JT65. Most users find 5 to 10 watts (or less) highly effective and 25 to 30 watts is considered 'high power'.
「信じられないくらい感度が良いから、ほとんどのユーザにとって5〜10W以下で充分だ、25〜30Wはハイパワーと見なされる」、
とは書いてますが、上のような、「自分が弱いほど良し」みたいなヘンなことは書いてないですから。
アマチュア無線の試験では国際法規、「すべての局は、業務を満足に行うために必要な最小限の電力を輻射する」とあります。
もし、「相手より低いSNRを良しとする」ごっこを互いにやってたら、お互いに弱まり、リトライまくりでいずれ取れなくなってしまい、国際法規に定められた、「満足な通信」が行えないじゃないですか?
そして、その満足に業務の行える最小限の電力が1kWであることだっていくらでもあるのです。たとえばEME、たとえばブーベとの交信、。もちろん混信妨害を与えない限りにおいてですが。
また国際法規では、
「不要な方向への輻射又は不要な方向からの受信は、業務の性質上可能な場合には、指向性アンテナの利点をできる限り利用して、最小にしなければならない。」
、ともあります。
かれらJTerのひとたちは、微弱通信の精神(か?)でアンテナに無関心、かつ向上心の皆無なひとが非常に多い。「室内ダイポールでどこそこができた!」、とかいうやつです。
もちろんアパマンなどの制約によりゲインの大きな指向性アンテナを建てられないひとたちもたくさんおられますが、それでもなおかつ、おのおの各自の環境で、アンテナはできる限り良いものにすべく努力しなければなりません。
そのへんの感覚の違い(というか無線通信業務の基本なんだが)、というのが、ソフトウェアにおんぶにだっこなマウス1クリの、かれらJTerと、ふつう通信やってるわたしらとの、まったく相容れないところなんだろうと思います。
しかし電波法規すら知らずに、 Japan JT65 Users Groupなどと自称、JT界をリードしようなどとは恐れ入りました。これがCQ誌クオリティなんだろうと思いますが。
じつは読破シリーズ前回の、
JK2XXK、戸根氏の問題的2BSIQを考察した、国内コンテスト欄でも気づいてましたが。
以上、いろいろ長々とダラダラ書いてしまいましたが、自分で書いててあまりにバカバカしくなってきたので、この文章はこれでおしまひです。
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