太平洋高気圧が、こんにちわ!、と元気にやってこない涼しいうちの、雨の合間に冬の準備をやっつけてしまおう、というシリーズです。
まず初手はこれ、
先に丹念に設置しましたところの、7MHz 1/8λ spacing Christman phasing end fire array の美しいお姿ですが、これを分解、やめました。理由はいくつかあって
1)灯油ボイリャーにデンパ電流腹モロ浴びせなのが、やはりとても気になる。
2)いちおうNA向けにエンドファイヤーしてる(つもり)なんですけど、手間のわりにはいまいち効果が解らない、、
そして、
3)3.5メガのGPが無ええ。
のでした、このクリストマンなんとか建てるために手持ちのグラスファイバポール使っちゃったので。
雪国では、上空の水平系なDPは、冬、エレメントや引っ張ってるステーに着雪して必ず切れます、そして屋根には登れないので直せない。ですので今まで、7、3.5メガともにDPに加え垂直系アンテナをオプションに上げていたのですが、3.5メガが無くなっていました。
わたしの3.5メガGPの歴史は苦難の暗黒歴史でして、最初はこんなの、
垂直部=10mなのを、トップハットから途中からダイヤモンドハット付けて、ステーから容量装荷まくりで無理矢理フルサイズに仕立てた、、もののトップヘビー、毎朝、雪で、あっちこっちへおじぎ。
あるいは、では上を短く、というので、
逆ウインドム、これがまた打ち上げ角は高いし、ぜんぜん飛ばないんだ。
そういうことで、今回は12mポールにて、ボイラーから離し、オルソドクスな、短縮用コイルをボトムに装荷した1/2短縮ボトムロードGPを建立することにしました。7メガGPは1本の1/4λふつうGPに戻しです。
ではここで10mで電気長を20mにするにはコイルはどういうのを作れば良いのかな?といわれましても、わたしはMMANAを使えるわけでなし、インターネッツをさんざ探したところ、どうやら50μHくらいあれば1/2短縮できるっぽい。
では50μHのコイルはどうやって作れば良いのかな?と計算スクリプトサイトでゴニョゴニョやってもわけわからん。ということなので、、
まあ最低10m巻けばええんじゃろ!?
というのが実践的かつ何も考えてない的ナイス手法です。
では直径7cmの塩ビパイプに2スケアのビニール線を10mほど密巻にしてコイル作成、垂直部はポールで10m、下はエレべーテッドなフルサイズ20mを1本、、、の間に挟んでみます。
一番最初は、共振周波数、約1930KHz程度のとても良い1.9メガGPになりました。そこからコイルをほどいてはちょん切れ、ドンドン共振周波数を上げていきました。ら、
こんな感じのお姿で3520KHzボトム、SWR=1.5のグッドポイントが得られました。
コイルは直径7cmの縦幅7cm、巻数19ターン。で、これで計算すると17μHらしいんですけど、こんな巻数少ないよなので良いですか? どうも納得できん。
でもちゃんとアンテナとして働いていており良く聞こえます。打ち上げ角も低い。アンテナから見渡せば福井県まで見通し、EU方面に下っているので、わたしはあきらめていた3.5メガDXCCをまたおっぱじめてしまうのでしょうか?
なお、GP(グラウンドプレーン)と書きましたけど、下エレメントは1本で、プレーン(平面)でもなんでもない、ゆえにこれはGPではなくL型折り曲げダイポールです。
たとえば世間ではダイヤモンドアンテナのCP-6も「マルチバンドGP」と書かれていますが、ラジアル(ぜんぜんラジアってない、この用語も違うでしょうが)、各バンド下エレメントは各1本ですので、GPという呼称はふさわしくない。GP言いたいならX7000みたいに最低3本は無いと。これらを敢えて呼ぶなら単に「バーチカル(垂直アンテナ)」なのでしょう。
その下エレメントは敷地に段差があるのでその地上高は約3m。このくらい取れると曲げ曲げしたり途中でカエデの木に埋まったり、端が垂れてたりテキトーでも、安定して働きます。
やれやれ上手くいって、あとに残るは、
Christman Phasingラインのトグロ残骸。勢い込んで作ってはみたものの、こんな半端なガラクタなもんどうすりゃいいだか。。
まあいずれの日か、JARD創立記念、JD1記念ペディにでも招待されたら、存分に威力を発揮できる小笠原の波打ち際ででも使うか!!
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