「ではIC-7600の後継機 IC-7650は出るのか?について」
リグあれこれ
んーー、
出ないでしょうな。
いや、正しく言うと、「Icomは、出したくないけど出さざるを得ない」。
、というのは、現行IC-7600が、自分で緊縛してしまった10年縛りに引っかかってしまうのでですね。
VIDEO
ボチボチ出てきはじめたIC-7300動画。まあこんなもんで充分でしょう。
その、「ムセンキとはこんなもんで充分だろう」、という禁断のリンゴをカジカジして世間にバラしてしまったのがIcomさん自身なのでして、いったい、性能がド近接したIC-7300とIC-7850との、いったいどこに中堅機を出すスキマがあるのかと。そしてその中堅機は誰が買うのかと?
その予想される購買セグメントは、
1)高級者は、先のバブルで各社がバクダン的に出してしまったという高級機、IC-7800、FT-5000、TS-990、このレベルで押さえられてしまっているでしょう。これで一生充分。なので買わない。
2)いっぽう私くらいの中級者、コンテスタ、DXer、2VFOが欲しい、という中堅購買層は、すでにK3持ってるでしょうが。ちょと高いけど。
いま、私は、プアマンズK3な無印TS-590を、受信構成を大幅に変えたというGマークにしようかな?どうかしようかなー?と軽く迷っている程度でして、、つまり、
サチッちゃったんですよ旦那。
なんとかダイナミックレンジなんて90dBもあればもう充分でしょう? かつてあれだけ盛り上がったシャーウッド大合戦も、もう意味はまったく無いです。
なので買う気が出ない。
また、7600系のきわめて優れたUIについては、いまの私の構成は、
こんなふうなんですけど、
N1MMでVFOそのほかリグコントロール、バンドマップやCW Skimmerで1クリQSY、そしてTS-590のPCソフトARCP-590画面でSWR見てれば良いだけ。操作は全部マウスとキーボード、リグに触るのはパワー調整だけです。
現代は、もうDXerもコンタスタも、メインダイヤルそっと回してチューニングなんて誰もやらない、リグのUI重要度は格段に落ちてる。ピッチやCWスピードなどのつまみ類は、あればそりゃ良いけど、2プッシュなIC-7300程度で充分だということで。
せめて5年前、各国コンテスタが、古くなったコンテスト名機・FT-1000MPから、「修理できないんで、しかたなく」、K3への入れ替えさいちゅう、IC-7600後継、あのお姿でまともなダウンコンバージョン機が出てたら世界事情はだいぶん違っていたと思います。だがアップコンにこだわり続けてタイミングを逸してしまった。
ちなみに八重洲もFT-3000はFT-2000のあのまんまのお姿でダウンコンバージョン機出せばK3に盗られなかったのに、あんなヘンタイなもん出してしまってドジ踏んだ。
いまバカ売れ真っ最中だというIC-7300を買っている層は、すでにシステム持ってて、おもしろそうだし、たったの10万だし、おこづかいでオモチャガジェットサブ的にちょと買ってみるか?程度なのではないかな?
そして決定的にまづいには、これには儲けの余地がまったくないんだ。テレビやPC市場といっしょ、自分で市場破壊してしまつた。
新規参入な初心者市場掘り起こしとしてHFの扉を開いてはみたものの、そこには3キロヘルツルール死守のごときゅーじいさんや、自分のコールバックも解らないよなボケの無限コールで地獄のような阿鼻叫喚の世界だったので、またそっと扉を閉じました的IC-7300。
だがこれは予定の確信的戦略でして、アイコムはアマチュワムセンなんていう、なんも儲からない縮小市場、あれこれ細まけーよな文句付けるやつばっかりな生半可なわけわからん連中を相手にしてる余裕なぞない。
IC-7300は、アイコムがワザと破壊的イノベーションSDRで市場を壊滅させてから、のち、アマチュア無線機器から撤退の最後っ屁なのでした。
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