翌日は大寒波襲来との予報でしたが、やけに暖かい朝でした(気温はマイナス3℃と先週よりも暖かい)。鉾岳の大滝が凍っていたのでもしかしたらとの希望を抱いて出発。だき山の主が「大氷瀑のある可能性が極めて高い」と予言されていた山の神谷へ入りました。いつものメンバーに加えて、「キタマリ保存会」の3名も同行する賑々しさでした。
鹿川キャンプ場を出発、ほぼ山の神谷沿いにあるくこと約1時間。標高900mあたりで出合う支谷にそれは見事な氷瀑がかかっていました。3段になっていてスケール、傾斜も申し分なし。この辺りでもっとも美しい氷瀑ではないでしょうか。いかんせん氷が薄くて登攀不可能。上流にも大氷瀑の可能性を秘めたこの支谷は、だき山を代表するアイスルンゼになるかもしれません。
先に進み標高960m付近で次の支谷が出合います。ここも大きな氷瀑がかかっていました。ハングした岩壁にかかる滝で、残念ながら下部が崩壊しておりつながっていませんでした。相当に発達しないと安心して登攀できないでしょうが、もしそうなれば正真証明のヴァーチカルアイスとなります(九州で唯一かも?)。
登れないながらもそれなりに大氷瀑を愛でながら遡行を続けます。源流部の雰囲気がただよい始めたところにも大きな氷瀑が一つありました。樹間越しにはしっかり氷結していたようでしたが、取り付くのが困難そうだったのでパス。
最後は標高1130mあたりの左岸支谷を詰めあがることにしました。小さな氷瀑が連続していましたがいたって平凡、難場もなくダキ山の稜線に抜け上がりました。
予想していたこととはいえ、山の神谷沿いもアイスのワンダーランドの様相を呈していました。特に最初に出会った3段の滝は素晴らしく、是非とも登ってみたい候補のNo1になりました。
標高900mあたりで出合う三段の氷瀑。見事でした。
標高960m付近の支谷。もしつながればヴァーチカルです。
樹間越しにみえた氷瀑。
抜けあがった支谷。アイスボルダーが連続していました。

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