国内に古墳はあまたあれど、古墳群として国の特別史跡に指定されてあるものは、宮崎の「西都原古墳群」と和歌山の「岩橋千塚古墳群」の二か所だけ。今回その岩橋千塚古墳群で石室の特別公開があると聞き、いてもたってもおられず出かけることにしました。
ここの石室の特徴は、板状の石材を積み上げ、文字通り梁のような石梁を側面に架けて石室を補強しているとろで、岩橋型石室と呼ばれています。幸いなことに状態のよい石室がいくつか残されてあるので、見て回ることにしました。
福岡から和歌山まで4時間ほど、思ったよりも早く着きました。まずは智辯和歌山高校の西にある「室山古墳群」へ。丘の中腹に1号墳、頂上に2号墳があります。小規模な石室でしたが、初めてみる石梁に感激することしきりでした。
室山1号墳。玄室内は水浸しでした・・。
室山2号墳。ここも玄室内は水没・・。
ここまで来たので海南にある「長保寺」へ参拝。大門、本堂、多宝塔が国宝に指定されてある日本屈指の名刹なのですが、参拝者はだれもおらず。おかげでゆっくりと観て回れました。
仁王像は湛慶の作でした。
境内に建つ多宝塔。

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