素晴らしい秋晴れの日曜日、かねてより偵察したいと思っていた雄鉾へでかけました。既存ルートである右スラブルートを登り、余った時間で左の正面壁の取り付きまへいこうと思っていました。
開拓者の先導でほぼ迷うことなく雄鉾の取り付きへ。真っ白な壁を期待していたのですが、コケコケのスラブで、前日の雨のためしっとりとしていました。一気にやる気が失せましたが、とりあえず上まで抜けようと登攀開始。5mほどあがったところで上部をみるとまさに緑のジュータン状態、ここで下部壁を登ることを断念しました。左から樹林帯を巻き上がることにしたましたが、これが岩登り以上に大変かつスリリング。下部3ピッチをこなすと4ピッチ目からは素晴らしいスラブがひろがっていましたが、残念ながらここで時間切れ。
徒労感に包まれていましたが、気をとりなおして雄鉾正面壁を偵察にいきました。が、ここも容易に手がつけられそうもありませんでした。見向きもされない岩場には、やはりそれなりの理由があるのでした。
直下から見上げた雄鉾正面壁。すごい迫力でした。

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