GRANITE

　お昼から時間があったので久しぶりに砥上岳で古墳さがし。あらかた見て回っていたのですが、北限を確認してなかったのが気になっていました。

　友人宅から砥上岳山頂まであがった後、適当な尾根をくだってきました。これまでの最北の古墳から北の尾根を見て回りましたが、予想通り1基も見当たらず。

　P1。これが砥上古墳群最北の石室だと思う。

　

　このまま帰るのももったいないので、観音塚古墳にも寄ってきました。低温・低湿のおかげか、装飾がいつにもましてくっきりしていました。このようなすばらしい装飾古墳をいつでも見れるのは、ほんとに幸せなことです。

　残念な落書きは修正。

　左袖石の船と人物。

　まぐさ石にも何やら文様が。

　田主丸町にある山王古墳群、砂防ダム建設のために破壊されるとのこと。先日現地説明会があったことは知っていたのですが、どうせたいした石室ではなかろうとスルーしていたのですが、テレビのニュースを見て大いに後悔しました。

　今日は日向神で岩登りをした後、古墳には全く興味なさそうな岩友達に見学に付き合ってもらいました。すでに石室が封鎖されてあるかもしれないと不安でしたが、貸し切りで思う存分堪能できました。

　持つべきは友達、石室初体験^^。

　壊すには惜しい石室でした・・。

　先日福岡県の感染者が0を記録しましたが、東京周辺では増加しつつあり。オミクロンも完全に国内に入ってきているようで、年末年始を迎え大変な状態になりそうです。

　古墳探しの道々なのでたくさんは回れませんでしたが、疫病退散祈願を行ってきました。建武の板碑→五智如来板碑→口春の板碑→法橋琳弁石卒都婆→建正寺の板碑。

　

　建武の板碑。元号を知っているとうれしい（笑）。

　五智如来板碑。感動もの。

　口春の板碑。大クスの根が巻き起こんでいる。

　水巻で山の会の集まりがあったついでに周辺の古墳を見てきました。

　宗像にある池田桜古墳群の3号墳（たぶん）。大きな円墳と長大な石室があります。何度見ても感動もの。落書きがなければ100点満点なのですが・・。

　池田桜3号墳。墳丘も石室もすばらしい。

　池田桜古墳群。

　ついで海蔵寺の裏山にある古墳群。たくさんの円墳が築かれてありますが、入室できたのは3基のみ。P3の石室は小さな石材を丁寧に積み上げて造られた美しい石室でした。

　海蔵寺古墳群P1。小さな石室。

　海蔵寺古墳群P3。美しい石室。

　海蔵寺古墳群。円墳多数あり。

　ついで遠賀町にある鳥見山古墳群（鳥見山遺跡）へ。資料によれば6基の古墳と35基の横穴墓が築かれてあるとのこと。想定内でしたが残念な結果でした・・。さらに南山古墳群にも行ってきましたが、さらに残念なところでした。

　鳥見山古墳群P2（上）、P3（下）

　鳥見山古墳群。

　南山古墳群。完存石室があるはずなのだが・・。


　福岡に戻るついでに田川の経塚横穴墓へ立ち寄りました。一部破壊されてありますが、まだ多くの横穴墓が残されているとのこと。残念ながらほとんどが埋もれかけていましたが、D-2号墓の美しい玄室が見れただけでもよかったです。

　経塚横穴墓。中を覗いただけ・・。

　経塚横穴墓。D-3号（上）、D-2号（下）。

　武雄周辺の六地蔵塔はほぼ網羅していましたが、唯一見つけることができなかった「慶運寺跡の六地蔵塔」。3基立っているとのことだったので、なんとしても見てみたかった物件です。これまで3度探索をかけていましたが、地元の老人に尋ねても知っている人はおらず。

　先日ストリートビューで付近をドライブ？していると、路地の奥まったところに赤いちゃんちゃんこを付けた石塔が目にとまりました。グーグルの偉大さを再認識しました。

　慶運寺跡の六地蔵塔。やっと見つけた^^。


　永池古墳群を探し回っているときに偶然見つけた六地蔵塔。堰堤の下にぽつんと立っていました。ノーマークだった物件を見つけると、本当にうれしいものです。

　永池の六地蔵塔（仮）、天文4年（1535）。


　2017年に勇猛寺を訪れた時には、写真すら撮っていなかった六地蔵塔。あれから4年、興味というか趣味の変わり様はおそろしいものです。

　勇猛寺の六地蔵塔。

　勇猛寺の六地蔵塔の写真を撮りにいったついでに、勇猛寺古墳も見てきました。2度目の訪問だったのですが、場所がウロ覚えのため竹ヤブの中を徘徊してしまいました。

　訪れる人がいないのか、石室の周囲は倒れた竹が折り重なって悲惨な状態になっていましたが、奇跡的に残った線刻はそれはもう素晴らしいものです。

　中央の石室。家屋？船？の線刻。

　左の石室。人物像らしい。

　わずかな距離だが猛烈な竹ヤブ^^;。

　ため池を一周したのでそれなりに疲れましたが、眼前の栗岡山にも古墳群があるそうなので探しに行ってみました。

　資料では武雄側と白石町側の両側に古墳群が存在するようになっていますが、今回は武雄側からアプローチしました。登り始めてすぐに後悔しましたが、山屋の端くれなので三角点は踏んでおかねばと思いなおし登山を続行。

　山頂直下に豊前坊というお社があり、その裏手に石室が残っていました。一部破損がみられるものの玄室は残っていましたが、祀られてあるようなのであえて入室はせず。適当な尾根を下っていたら2基の古墳を発見、ここは栗岡山ではなくて永池古墳群といってもよさそうな位置でした。

　K1の古墳。豊前坊のご神体か？。

　K2。半壊だが大きな石室。

　線刻があるというので一度見たかった永池古墳。ため池の水量が減った時限定というのがネックになっており、なかなか行く機会がありませんでした。

　一昨年は水量が多くて断念、今回もダメ元ででかけましたが、遠望するとなんとか水没を免れていました。できるだけ水線沿いにアプローチしましたが、竹やぶがひどくて閉口しました。やっとたどり着いた古墳は、墳丘を失っていましたがみごとな石室を有していました。残念ながら玄室は水浸しでしたが、袖石の線刻はしっかりと確認できました。ここは位置がわかっていれば、上の林道から降りて行った方が楽です。

　赤丸がP2の古墳。水が多い。

　P2の石室。玄室は水浸し・・。

　それなりに満足できたので移動しようかと思いましたが、せっかくなので他の永池古墳群を探索してみました。資料によれば、ため池沿いに古墳群が展開されてありますが、所々にすごい竹やぶがあって難儀しました。

　見通しがきかないこともあって、わずか3基しか見つけることができませんでしたが、P3の石室には奥壁に線刻がありました。この周辺の石室には線刻を有するものがいくつかあるのですが、まさか発見できるとは思ってもいませんでした。　

　P3の石室。天井が開いている。

　奥壁の線刻。
　奥壁の線刻。
　これは落書きだろう、「猛」か？？

　見落としが多いと思うが・・。

　時間があったので、今成にある横穴墓群へ立ち寄ってみました。集落から標高差にして100ｍほど、稜線直下の崖に数十基の横穴が造られてあります。
　予想以上に保存状態が良好でしたが、玄室はどれも同じようなもので見るべきものはありませんでした。





　最奥のエリアの横穴に簡易な保護施設が設けられてあり、ここに装飾が施されてありました。やや不明瞭ながらも赤色顔料で円紋が描かれてありました。

　せっかくの休日にお邪魔するのも気がひけるので、個人宅にある物件はできる限り避けるようにしているのですが、どうしても見たかった某家の宝塔。宝塔を所有されてあるのである程度想像はしていましたが、すごいお屋敷でした。その昔は大庄屋だったのでしょう。訪れる人はそういないのか、宝塔を見たいと言ってもピンときてくれませんでしたが、快く見学させていただけました。

　威圧的な門構え。

　庭園に立つ宝塔。正安3年（1301）。

　もうひとつは宇佐市にある某家の石幢。ストリートビューで確認していたのですが、現地に行ってみたら石塔がない・・。事情をお伺いしたところ、土台がゆるんできたので近くの墓地へ移されたとのこと。ご親切にも案内していただきました。

あるべきものが無い・・。

　墓地に移されてありました^^。