GRANITE

　明け方まで雨が降っていたようですが、日向神タワーはほとんど問題ない状態でした。前回の続きで、新ルートのボルトを打ち終わってきました。掃除もあらかた終わったので、あとは雨を待つだけです。

　対岸のびっくりフェースでもルート開拓が行われてあり、完成した2本を早速登らせてもらいました。5.10bとのことで安易に登りはじめましたが、出だしから最後まで逆層のいやらしいルートで苦戦しました。

　一昨日の開拓の続きをしたかったのですが、ビレイヤーが腰痛のためあえなく中止に。

　年に一度は猿嶽の装飾古墳を見に行くようにしていたので、ちょうど良い機会と思い出かけてきました。

　過去2回の探索で見て回れなかった古墳群の西側に、12基の円墳を新たに発見。いずれもごく普通の横穴式石室でしたが、石室の残存率が高かったのでそれなりに満足。

　P1。歩いて入れるのがうれしい。

　P4。

　P10。

　P11。道路脇に開口。

　P11の奥壁。赤色顔料か？

　見落としがかなりありそう・・。


　猿嶽古墳群をあらかた探し回った後、件の装飾古墳を見てきました。紅白のポールが立てられたまま放置されてあり、残念ながら調査は入っていないようでした。しばし装飾の前で悦に入ってきました。

　いつ見てもみごとな円紋。

　前日の雨の影響が少し気がかりでしたが、日向神タワーへ開拓へいってきました。

　今回は第1ルートの右側のスペースに新たなラインを引いてみました。傾斜もゆるく簡単そうに見えましたが、逆層のためか意外とむつかしい。大まかなラインを設定し、ボルトを上半分だけ打ってきました。体感は5.10a/bくらい。

　

　小堤池古墳群の探索が早く終わったので、近くの橘塚古墳と勝山古墳群をみてきました。いずれも九州を代表する巨石墳で、しばし見入ってしまいました。

　橘塚古墳。墳丘が残っていれば・・。

　勝山3号墳。3室構造の巨大石室。

　勝山2号墳。これまたでかい。

　勝山古墳群の一番奥にあるのが1号墳で、3基の中で最大規模の石室とあっては入らずにはおられません。とは言っても、入り口が崩壊しており入れるかどうかギリギリのところ。体を横にしてスクイズチムニーの要領で少しずつ体をずらしていくことで、何とか入室することができました。

　勝山1号墳。絶望的に狭い・・。

　玄門。しきみ石が残っている。

　奥壁。高さは3ｍを優に超えている。

　玄室から開口部をみる。

　前回で今シーズンの古墳探しは終了と決めていたのですが、やはり前回の残りを片付けておこうと思い、小雨降るなか山中をうろついてきました。

　小堤池北古墳群のP11の上から探索を開始、尾根を登りつめたところから小堤池に下降。資料では11基とのことでしたが、それをはるかに上回る古墳がありました。石室の残存率は高かったものの、開口部が狭くて入室できないものが多かったのが少し残念でした。

　小堤池北古墳群P13（上）とP14（下）。

　P13（左）とP14（右）。前方後円墳みたい・・。

　小堤池北古墳群をざっと見終わった後、南古墳群へ移動。こちらは7基しか見つけられませんでしたが、大きな円墳が3基あり見ごたえはありました。

　小堤池南古墳群P1。

　小堤池北古墳群（赤と黒）と南古墳群（青）。

　2時半を過ぎていたのですが、綾塚古墳の西となりにある小堤池北古墳群へ移動。資料には11基の小円墳群と記してあったので、そう時間はかからないだろうと思っていましたが、それはもう興味深い古墳が次々に現れ、全部見おおせないまま夕暮れになってしまいました。

　小堤池北古墳群のP3は小型の複式石室、隣接するP4は残念ながら狭くて入れず。墳丘が重なりあっていたので反対側へ回ってみましたら、まるで前方後円墳のようでした。

　小堤池北古墳群のP3（上）とP4（下）。

　P3（左）とP4（右）、前方後円墳？？


　以降も見ごたえのある石室が現れます。P7の玄室は一見石棚を思わせるような構造になっていました。

　小堤池北古墳群P6。石材がでかい。

　小堤池北古墳群P7。石棚かも？？

　次の古墳で終了しようと思って開口部側へ移動してみたらびっくり、中規模の円墳でしたが、石室が2つ造られてありました。とくにP10の石室は当古墳群最大、巨石が3段重ねで、しきみ石まであって、まごうことなき盟主墳でした。希少な双室墳を見つけることができて幸せでした。
　
　小堤池北古墳群P9（上）、P10（下）。P10は最大の石室。

　P9（右）、P10（左）。一墳丘に二石室。

　小堤池北古墳群（P3〜P11）。

　綾塚古墳は、いつでも自由に見ることができる石室の中ではおそらく日本最大のもの。昨今の古墳ブーム？のためか大きな駐車場まで作られてありました。玄室部に柵が設けられてあるのが興ざめだが、その巨大さは感動ものです。

　綾塚古墳。いつ見てもでかい^^。


　その綾塚古墳の周囲にも古墳が造られてあります。綾塚古墳の隣のお宅の土地だそうで、快く見学を許可していただきました。P1もみごとな巨石墳でしたが、綾塚古墳を見た後だったので感動は薄し（笑）。

　二又池南古墳群P1もかなりでかい。

　二又池南古墳群P2は、ごく普通の石室。

　二又池南古墳群。

　気温があがり古墳探しの時期もいよいよ終わりへ、今シーズンの締めくくりに勝山町へ行ってきました。勝山町には日本有数の巨石墳である綾塚古墳がありますが、その周囲を見てまわりました。

　まずは永敬寺の裏にある永敬寺古墳群へ。残念ながら大部分が耕作地となっており、東西の端に3基見つかっただけ。西の端にあった円墳は20m以上ある大きなもので、わずかに開口もしていました。間違いなく巨石墳と思われるだけに入ってみたかった。

　永敬寺古墳P1。わずかに開口、入れず。


　ついで新池南西古墳群へ。尾根上に小円墳が点在していますが、開口部が狭いものが多くて今一つでした。

　新池南西古墳群P6。造りのよい複式石室。


　谷を越えて浄古庵古墳群（浄小庵？）へ移動。尾根を下りながら古墳を探しました。こちらも小さな円墳ばかりでしたが、尾根の末端には比較的大きな円墳がありました。P21は開墾により奥壁側が破壊、おかげで閉塞石がきれいに残っていました。

　浄古庵古墳群P21。奥壁から入室、閉塞石が残る。

　浄古庵古墳群P22。盟主墳？開口せず・・。

　永敬寺古墳群と新池南西古墳群。

　せっかくの日曜でしたが、あいにくの雨。さくらの開花が早かった本年、とうに見ごろを過ぎているとは思いましたが、雨の中散る桜を見るのも一興と思い南阿蘇まで出かけました。

　安永の六地蔵塔→木山神宮横の六地蔵塔→柿原六地蔵板碑→古閑の六地蔵島→川島の大桜→今村の大桜→高森阿蘇神社の豊年桜→波野の大桜で終了。


　「川島の大桜」は3本ある主幹のうち2本が倒れてしまっていました。花を付けていたので、まだ死んではないようです。雨の中見ごろも過ぎていたので、かなり痛々しく見えました。

　川島の大桜、痛々しい。

　ついで「今村の大桜」へ。発見できるか不安でしたが、その不安は的中。地元の方5名に尋ねたのですが、正確な場所を知っている人はおらず。おおよその場所を教えてもらい、ウロウロすること3時間ほど。植林帯の中にひっそりと立っているのを見つけました。思っていたほど大きくなくて、ちょっと拍子抜けしました。

　今村の大桜。ほぼ見ごろ^^。

　帰りの道すがら阿蘇隆盛神社の「豊年桜」と「波野の大桜」へ立ち寄りました。豊年桜は予想通り散ってしまった後で、一方、波野の大桜はちらほらと咲いていただけでした。見ごろの桜に出会うのはむつかしいです。

　豊年桜。ヒルの巣窟^^;。

　波野の大桜。まだ一分咲き。