先日本棚の片付けをしていたら、「日本の渓谷’96」という沢登りの記録集が目にとまりました。パラパラとめくっていたら、南郡山地の沢として「場照山・芹川源流」が紹介されてありました。文末に林道ができるので云々、と書いてあったのでグーグルアースで確認してみたところ、沢には影響なさそうでした。行程が短くて、見栄えのする滝もいくつかありそうだったので、今シーズンの足慣らしに行ってきました。
渓谷沿いの道路はかなり荒れており、終点の少し手前に駐車。舗装路をしばし辿り、遊歩道へ入りますが、これもズタズタの状態なので、適当なところで入渓しました。小滝をいくつか越えると東屋が建っています。この先に20mほどの大滝がかかっており、ここからが見どころとなります。明瞭な踏み跡があり、右から楽に巻けました。次いで15mほどの滝、右から巻きましたがちょっと悪い。ビレイヤーに気合が入っていれば登れたかもしれません。そしてラスボスの50mくらいの大滝、左から巻き上がったところ山道(昔の水路跡)があり、楽に抜けることができました。水路の先には古い石積み堰堤があり、その上は堆積した土砂で広大な河原になっていました。
最初の大滝。不動明王が祀ってあった。
次の大滝。水線の右から登れそうでしたが。
最後の大滝。これはちょっと無理そう。
ここからは一転して緩やかな流れとなります。270mの二股は左に取りましたが、所々に小滝があって楽しめました。3時間ほどで稜線へ。
寒くもなくてシャワーが快適^^。
場照山経由で下山しようかとも思いましたが、おそらく再訪することははないと思ったので右股を下降することにしました。右股も悪いところはなく、杣道も所々で使えたので楽に下降できました。堰堤からは水路跡(崩壊がひどかったが)をたどり、最後は駐車場所に向かって尾根を下降。
滝の下降もまた楽し。
右股出合いにかかる端正な滝。
のんびり歩きで5時間ほど。

5