GRANITE

　とある墓地の入口にあった六地蔵さま。お墓参りする人がいないのでしょうか、六地蔵さまが倒れたまま朽ち果てようとしていました。国東塔の写真を撮って帰ろうとしたのですが、なにか惹かれるものを感じ引き返しました。

　幸いなことに汚れていただけで損傷はほとんどありませんでした。水があればもっときれいにしてあげれたのですが、泥や葉っぱを落とすのが精いっぱい。それでも見違えるようになりました。

　嫁にこのことを話したら、「笠地蔵」の話を思い出したようで、「年の暮れにきっとすごいお歳暮がくるに違いない！」、とはしゃいでおりました（笑）。




　このあたりの忘れ去られたような古い墓地には、えも言われぬ神秘的な雰囲気がただよっています。昨今話題のパワースポットとかいう陳腐な言葉では、とてもじゃないが言い表せません。

　　　　　　　　　　　　　小野田家墓地。

　　　　　　　大内家墓地。倒れかけた板碑がいたましい。

　　　　　　　田原・吉弘家墓地。国東塔が倒れそう・・。

　先週のやり残しが気になって仕方がなかったので、今週も石塔探しに行ってきました。雨が降ったり止んだりのあいにくの天気でしたが、収穫もあり充実した一日になりました。

　西原寺跡の石造宝塔→花月園国東塔→小野田家墓地宝篋印塔→西山愛宕堂石塔群→大内家墓地石塔群→田原・吉弘家墓地石塔群→中河内共同墓地板碑→寺園板碑→金剛院跡笠塔婆→柳井田板碑→塔野板碑→中の川観音堂石塔群で終了。残念ながら、岩尾板碑と尾迫板碑は発見できず。


　前回の探しそこない・その1は、花月園国東塔。この日は地元の方に教えてもらうことができたのですが、神社跡の石灯籠と勘違いされてあったみたいで何の役にも立たず。あきらめて下山しようとしたら、偶然見つけることができました。質の高い国東塔だけに案内の類が一切ないのが残念でした。文化財指定は一体何のためなのか、教育委員会の怠慢だと思う。

　　　　花月園国東塔。徒歩10分だが、発見は極めて困難。

　　　　　　 赤★が国東塔。黒★が史跡マップの場所。


　前回の探しそこない・その2は、龍華寺国東塔。こちらも史跡マップがとんでもない場所を示しており、なんと3日間も山中をさまよい歩く羽目に。ギブアップしかけた時、麓にある朽ち果てたお堂（トタン小屋）で、「施主龍華寺僧何某」という銘が刻まれた石祠を発見。資料には、境内に宝篋印塔と国東塔があると書いてあったのですが見当たらず。一抹の不安がありますが、このお堂が龍華寺跡だと思われます。

　　　　　　　　龍華寺跡のお堂。3日間かかった・・。

　　　　　　　　「施主龍華寺僧何某」という銘。

　　　　　　　　草ヤブに埋もれていた石造物。

　　　　　赤★が龍華寺跡。黒★が史跡マップの場所。

　8月とは思えないくらい気温が下がってくれたので、久しぶりに古墳探しに行こうと思うも、前夜の雨で泥々になりそうだったのでパス。ならばと国東へ石塔探しに行くことにしました。

　前回発見できなかったとある廃寺の再探索へいったのですが、またしても発見できず・・。それでもいくつかの収穫があったので、充実した一日になりました。

　地蔵寺石殿から始まり、歳神社の仁王像→諸富家国東塔→甲斐家墓地国東塔→多仏石殿→白木原石殿→白木原観音堂→山田家板碑群→小野家墓地五輪塔群→三柱神社→田原家丸山墓地→田原家五重塔→余名国東塔→西明寺三重塔で終了。

　　　　　　　　甲斐家墓地。発見は極めて困難。

　　　　　　山田家板碑群。とても親切なご主人でした。

　　　　　　　小野家墓地五輪塔群。すごいササ藪・・。

　　　　　　　　　余名国東塔。発見はやや困難。

　　　　　　西明寺の三重塔。佇まいがすばらしい。

　予想以上に早く沢登りが終了したので、近くの古木・巨木を見て回りました。愛宕神社の社叢（杉と桂）、船路の大カツラ、妙見社のイチョウと回ったところで雨が降りだしたので終了しました。

　　　　　　愛宕神社の杉、樹齢1000年らしいが・・。

　　　　　　　　　　　愛宕神社のカツラ。

　　　　　　　　　　怪しげな船路の大カツラ。

　　　　　　　　　堂々たる妙見社のイチョウ。

　秋雨前線が九州南部に停滞。未練たらしく予報サイトを見ていたら、島根まで北上すれば晴れマークがでていることを発見。

　リストから選んだのは大谷川という沢で、その理由は抜けたところが舗装された林道というところ。昨年買った折りたたみ自転車を使ってみたかったので、迷うことなく決定しました。

　予想どおりなんの変化もないつまらない沢でしたが、高津川水系なので水は清冽、このところの雨で水量もまずまずでした。標高差は450ｍほどなので2時間弱で終了、下山は20分もかからず、チャリの機動性を実感できました。


　　　　　　　　　　赤いナメが美しい。

　　　　　　　　　　　これが唯一の滝。

　　　　　　　　チャリ下山はもうやめられない・・。

　8/20、夜半に激しい雷雨にみまわれましたが、天気は回復傾向に。何もすることがない休日は「草ヶ谷」の整備へ行くことにしており、今夏は6回目^^。十二分に整備したつもりでも、登るたびに気になるところが出てくるのは、美容形成と同じです。

　昨夜の雨がすごかったのか、これまでで一番の水量でした。草ヶ谷の大滝はものすごいシャワーで目があけられず、初めて巻いてしまいました。


　　　　　　草ヶ谷大滝。右のクラックへ逃げました。
　
　稜線へ抜け上がった後、油須原方面へ少し下り、宝満川源流を詰めました。ここも水量は豊富で、シャワークライミングを楽しめました。三郡へ抜けた後、砥石までいくつもりでしたがまとわりつくアブに辟易したので途中から下山。よいトレーニングになりました。

　　　　　　　　　　　ここも大変だった。

　　　　　　　　　　ちょうど10キロ、約4時間。

　大事な仕事だとはわかっていても、できることならば避けたい水源の掃除。久しく庵へ顔をだしていなかったので、盆のあいさつを兼ねて手伝いに行ってきました。さいわい今年は参加人数が多く、ほとんどなにもしないまま終了しました。

　　　　　　　　　　　水源は沢の湧き水を利用。

　　　　　　　　　　　帰りに綱の瀬川でひと泳ぎ。

　別に魅力やこだわりがあるわけではないのですが、小川岳周辺の沢になぜか足が向いてしまい、気が付けばすでに5本。
　
　8/17、台風後の増水もなんら問題なさそうな小川川のカラ谷・右股へ行ってきました。前回と異なり水量はかなり多目で予想以上でした。ゴロゴロの谷を淡々と歩き、950ｍの二股から右へ。その後は小滝がいくつかありましたが、おおむね変化のないまま稜線へ、それでも水が多かったので楽しめました。

　　　　　　　　　　　　ここは登れず右巻き。

　　　　　　　　　　　源流近くなってもこの水量。

　　　　　　　　　　　登り2時間半、下り1時間半。

　この日もさっさと沢登りを終わらせて、お楽しみの石幢めぐり。神原川上流部も奥岳川と同様、いくつかの石幢が残っています。それにしてもこんな山奥に、立派な石幢が何基も造られてあることに驚きをかくせません。

　山中は小雨で涼しかったのですが、駐車場へ戻ると青空がひろがり、うだるような暑さになり参りそうになりました。田んぼの中にポツンと残されてある畑石幢から井出ノ上の石幢→吐合石幢→野口の石幢→神原山之神橋→白水溜池堰堤→小仲尾の石幢→下坂田の板碑→住吉橋と回ったところで終了しました。

　　　　　　　　　　朽ち果てつつある畑石幢。

　　　　　　　　　　　堂々とした吐合石幢。

　　　　　　　　　　　小仲尾の板碑と石幢。


　久しぶりに訪れた白水溜池堰堤、前回は渇水期だったので堰堤の越流がなくていま一つでしたが、今回は日本一美しいとの評判通りの姿を見せてくれました。

　　　　　　　石積みでできた堰堤。国の重要文化財。

　うだるような暑さを避け祖母山の神原渓谷へ。遡行したことのなかった小鳥谷へ入りました。
　
　評判がよかったので楽しみにしていたのですが、いかんせん短い上に水量が乏しい・・。それでも清らかな沢の水、快適に登れる小滝、日本庭園のような源流部と、そこそこ楽しむことができました。

　　　　　　　　　シャワーを浴びて快適に登れる。

　　　　　　　　　　　これは登れず左巻き。

　　　　　　　　　　　　　水線から右側へ。

　　　　　　　　　　　源流部がことさら美しい。