これまでの冷え込みがウソのように暖かい日が続き、鹿川の氷はさらに貧弱になった模様。かといって五十肩でクライミングもままならず。こんなときは近くの山でボッカに励むべきなのでしょうが、先日訪れた「川原隧道」の教訓を生かすべく廃隧道探索を敢行してきました。
まずは犀川町と築城町の境界にある「萱切隧道」へ。萱切峠直下に掘られたトンネルで、明治36年に完成。どちら側からもたどり着けるそうですが、この日は犀川側から上がりました。若宮八幡宮から旧道をたどること約30分で到着。素掘りのトンネルですが、まだまだ大丈夫そうでした。
萱切隧道。長さは100mくらい。
ついで中津へ移動し三光村の「キリズシ隧道」に向かいました。久保バス停から歩きだし、山中の明瞭な踏み跡を辿ること20分ほどで到着。完成は明治3年?、造りはとても丁寧でかつては馬車も通っていたそうです。小さな崩落があるものの、まだまだ大丈夫そうでした。
キリズシ隧道。長さは75mくらい。
三番目に向かったのは「大石峠隧道」。八面への行きかえりに通る奥耶馬トンネルの上に掘られたトンネルで、明治22年の完成。耶馬渓側からのアプローチで15分ほどで到着。おどろおどろしい雰囲気が漂っており、中に入るのを一瞬ためらいました。崩落がとても激しいようで、トンネル内には落下した土が堆積しています。近いうちに大崩壊するとは思いませんが、通過するのにかなりの勇気が必要になるでしょう。
大石峠隧道。長さは70mくらい。
さいごはおまけで、先週末訪れた日向往還にある「山屋隧道」。以前男成側からアプローチして敗退したので、今回は御岳小からアプローチしました。日向往還を歩く人がそれなりにいるのか、道はよく整備されてありました。明治3年には開通していたようですが、しっかりとした造りでした。当分の間心配なさそうです。
山屋隧道。長さは22mとのこと。

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