朝方には雨はあがってくれました。この日は広川町にある弘化谷古墳の春の一般公開日でした。
五ヶ瀬の浄専寺のサクラ、御船の門前町眼鏡橋を見ながら広川へ移動しました。浄専寺のサクラはあちこち傷んでいるようで見るからに可哀そうでした。お寺の塔が木造だったら言うことなかったのですが。
門前町眼鏡橋は小さなかわいらしい石橋でした。御船は地震の被害が大きかったところですが、びくともしていなかったのはさすがです。
広川町(八女)は古墳の一大集積地ですが、弘化谷古墳と石人山古墳は傑出した存在のようです。弘化谷古墳の装飾は予想以上によく見えましたが、お目当ての双脚輪状文の模様はわかりませんでした。石人山古墳の石棺と石人も実に感動ものでした。とくに石棺の線刻文様は一級品だと思いました。
弘化谷古墳。観察窓から石室内をうかがう。
装飾壁画。心眼を凝らせば下のようにみえるらしい。
すこし哀れな石人山古墳の武装石人。
石人山古墳の石棺。文様がすばらしい。
時間があったので黒木の光善寺まで足を延ばしてみました。日向神へ行く途中にあるのですが、ついつい行きそびれていました。ここのしだれ桜も見事でしたが、それ以上にお寺の雰囲気がよかったです。サクラは散り始めており、時期が少し遅かったようです。
光善寺のサクラ。来年は満開の時に訪れたい。
まだ時間があったので、鬼隈横穴群に立ち寄りました。由緒ありそうな日枝神社の奥にある横穴墓です。期待はあまりしていなかったのですが、よく整備されてありました。装飾はありませんが、石室の造りは高いレベルでした。
日枝神社の雰囲気も上々でした。
鬼隈横穴群。大きな玄室でした。
高速へ向かっていると、大きな木が目にとまりました。Uターンをしてみると、そこには鈍土羅の樟と呼ばれる巨木がそびえ立っていました。県の天然記念物だけあって立派なものでした。
鈍土羅の樟。三頭木みたいですが・・。

0