4/16、余震が続くなか一抹の不安がありましたが、平尾台・塔ケ峯の南面にある岩場を偵察&整備に行ってきました。事前の調査にてハーケンが打ってあることがわかり、その昔にはクライミングの場であったようです。写真からは、傾斜は緩いものの比較的すっきりとした岩場で、高さも60〜70mはありそうでした。
今回はアプローチと取り付きの確認を主目的にして、ドリルやボルトは持っていかず、(クラックが走っているそうなので)カムだけを携えて岩場へ向かいました。
茶ヶ床園地から大平山を経て塔ヶ峯へ、トレイルはしっかりとしておりのんびり歩いて50分程度でした。塔ヶ峯山頂の手前から壁の基部へ降りていきました。岩場はブッシュが目立つものの、予想以上にすっきりしていました。ハーケンも散見できましたが、すでに朽ち果てており使い物になりそうにはありませんでした。壁の左端にある、ナチュプロで登っていけそうなラインを試登してみました。
取り付きからは4級程度に見えたのですが、予想外にむつかしくて、未整備、オンサイト&ナチュプロということもあって、アドレナリンがかなりでました。25mほど登ったところのテラスでピッチを切りました。
とりあえず岩場は続いているようなので2ピッチ目も登ってみることにしました。1ピッチ目で苦労したので、カムを3個ほど追加補充して登り始めましたが、2ピッチ目も見た目以上に難しくて難儀しました。中ほどでガバフレークが欠けてフォールしてしまいましたが、何とか壁を抜けることができました。2ピッチ目の残置は皆無でした。懸垂で取り付きまで下降。左隣のルートを掃除&TR試登して終了しました。
正直言ってあまり期待していなかったのですが、思いもかけずエキサイティングなクライミングを楽しむことができました。次回は右の方のリッジを登ってみたいです。南面を向いているので、これからの季節はちょっとしんどいかもしれませんが・・。
それにしても、これだけのクオリティーがある岩場なのに、いつしか見向きもされなくなった理由がわかりません。
今回は左端のエリアで登りました。
1ピッチ目の終了点で。
未整備でもこんな状態でした。

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