ヴァンスのすぐ近くにサン・ジャネという村があり、そこの石灰岩峰には難易多数のルートが拓かれています。当初は丸一日クライミングをしようと思っていましたが、翌火曜日がお目当ての美術館が休日になっていたため、午前中にクライミングを終わらせて、午後を美術館巡りにあてることにしました。
サンジャネはピークまで抜けると10ピッチ以上あるので午前中では終わりません。調べてみると南稜が5ピッチなのでここを登ることにしました。ルート自体はスポートマルチだしグレードもV級くらいなので、特に問題となることもなく2時間ほどで抜け上がることができました。
午後からは、ヴァロリス (Vallauris)へ移動して国立ピカソ美術館へ。ここはピカソの絵がずらりと並んでいるわけでなく、ヴァロリス城の礼拝堂の壁に「戦争と平和」がただ一点あるだけです。あの「ゲルニカ」とならぶピカソの大作で、言葉にならないほどの威圧感がありました。ここまで旅してきて本当によかったと思いました。
感動も冷めやらぬなか、ビオ (Biot)の外れにあるフェルナン・レジェ美術館へ。大胆な線と独特の色使いで独自の様式を確立した画家だそうですが、展示作品数が半端でなくて大いに目を楽しませてくれました。
サンジャネの通り、ここも見事でした。
左のスカイラインが南稜です。
眼下のサンジャネの村が美しい。
国立ピカソ美術館の中庭。ピカソの作品じゃありません。
ヴァロリスにあるピカソ作の像。よく盗まれないものです・・。
フェルナン・レジェ美術館の中庭。のんびり過ごせます。

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