暖冬の影響でしょうか、昨年は一度もアックスを振れないまま冬が終わってしまいました・・。今冬一番の寒気が入った2月10日、なんとか氷結してくれているだろうと祈る思いで宮崎へいってきました。
一昨年に二度トライしたものの、時間切れと発達不良のため完登できなかった「大吹谷支谷・ブリ谷」を登りにいってきました(
http://air.ap.teacup.com/iorishishigawa/277.html)。大きな氷瀑はないものの比較的傾斜の強い滝が3つあり、この近辺では登り応えのあるルンゼです。そしてなによりも氷結が良好なことが魅力です。
日隠林道の934m地点に駐車、1時間強のアプローチでF1の取り付きへ。沢床はよく凍っていたので期待を膨らませていたのですが、F1はかなりしょぼくてがっかりしました。それでもなんとか登れそうだったので、登攀を開始。F1は20mほどで、簡単なラインを取ればW級-くらい。
続けてF2が現れます。7mほどの小さな滝ですがツララ状なので、多少デリケートな登攀になりました。W級くらい。
30mくらいのナメをはさんで、核心のF3。15m程度ですが、出だしの7、8mはツララの集合体となっており、これまたデリケートな登攀になりました。おまけにスクリューがなかなかきまってくれず、緊張したクライミングになりました。条件が良ければW級+くらいでしょうか。さらにナメ滝を40mほど登ったところで終了としました。
下降は、右岸の急なブッシュにとれば懸垂の必要なく取り付きへ戻ることができます。
思ったよりも発達不足でしたが、なんとか登りきることができました。ダキ山のアイスルンゼ群に比較すると地味な印象を拭えませんが、ここ宮崎でアイスルートを新たに開拓できたという自己満足に浸ることはできました。
約1時間のアプローチ。凍結していれば快適。
F1。上部中央は垂直に近い。
核心のF3。発達していればそう難しくはないのだろうが・・。
F4ナメ滝。

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