厳しい冷え込みのおかげで、鹿川周辺の氷結も少しは回復してくれたようです。残された課題をこなすべく、今週末もダキ山北面へ入ってきました。
もしかしたら今シーズン最後のアイスになるかもしれないので、本命と目していたベータルンゼを登ることにしました。すっかり歩きなれてしまったアプローチですが、途中アルファルンゼのF1を見てみると、先々週落ちてしまっていた氷もうっすらとですが再氷結していました。鹿川キャンプ場から1時間ほどでベータルンゼF1の取りつきに到着、このアプローチの短さは大きな魅力です。
クリスマスの偵察時にはジャージャーと水がながれていたのですが、予想通りしっかりと氷結してくれていました。F1(下段)は見た目傾斜は緩そうですが、氷が固くてやや難しく感じました。50mいっぱいのばして右岸の灌木でビレイ。W級くらいでしょうか。F1(上段)、F2とやや傾斜がおちますが、いずれも40、50mとこれまたすばらしい氷瀑が続きます。F2の上も延々とナメ氷が続いていますが、いかんせん傾斜がありません。ロープを解いてソロであがっていきますが、残念ながら氷瀑と呼べそうなものはありませんでした。標高1250mちょっとで遡行をうちきり、懸垂を交えて下降しました。
おおいに期待していたわりにはF2で氷瀑が終わってしまいちょっと拍子抜けでしたが、延々と続く氷床をフリーソロで淡々と登っていくのは新鮮でした。F2上の支沢に大いに期待できそうな氷瀑の可能性を見出せ、これまた来シーズンの再訪が楽しみになりました。
アルファルンゼ手前、右に入るとベータルンゼ
F1下段
F2上の支沢、降水量の多い年だったら大氷瀑になる可能性大

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