大切なクライミングパートナーが関東へ転居することになり、ささやかな送別の宴を庵で行いました。
土曜日は遅出&買い出しのため比叡到着が11時過ぎ。気温は30度を優に超えていたためマルチを断念。涼しそうな二峰下部岩壁でショートルートを登りました。比叡に通い始めて10年以上経つのですが、ここで登るのは初めてでした。100岩場ではオリエンテーションがつかなかったのですが、先日、宮崎登攀倶楽部の古い月報にくわしいトポを見つけることができました。新たに引かれたラインが何本かありましたが、「国民のフェース」、「マザーカンテ」などの有名なルートはきちんと確認できました。
ちっぽけなスラブ(100岩場に載っていない)でアップ。すこしコケていましたが、まずまず楽しめました。「ギャルズクラブ(5.9)」はちょっと甘めのグレードでした。その右となりのルートは、一手物のおもしろいルートでした。
続いて左手のエリアへ移動。無名クラック(5.8)の左のルート(おそらく「ハネムーン(5.10b)」)をトライ。出だしから厳しいスラブ状フェースが延々と続き、そこそこランナウトもします。コンディションの悪さを差し引いても10前半とはおもわれませんでした(体感は10dくらい)。吹く風は心地よいのですが、壁があつくなってきたので、最後にもうひとつ左のラインを登りました。一番左のルートが「左スラブルート(5.8)」と思われので、おそらく新しいルートでしょう。階段状の下部からちょっと厳しいスラブで、体感は10aくらいでした。
夜はたった4人でしたが、とてもたのしい宴会でしこたま飲んでしまいました。翌朝青空がでていたので、二日酔いをおして岩場へむかいましたが、予報通りガスがでてきて霧雨がふりだしました。しかたなくこの日も二峰下部へ。アップが終わったところで雨脚が強くなったので断念。ほとんど登れなかった2日間でしたが、初めてのエリアで登ることができ、それなりに充実しました。折をみて花崗岩のスラブを登る練習も続けていきたいものです。

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