体育の日の連休を利用してソラク山へ行って来ました。今回は、ここ韓国で盛んに行われているリッジクライミングを楽しんできました。
ネット上では多くの記録がアップされていましたが、ハングルを的確に訳すことができず。それでもアプローチと下降路がきちんと把握でき、眺望の優れたルートを2本ほど選ぶことができました。一つは赤壁・無名峰・将軍峰を結ぶ「三兄弟道(삼형제길)」、もう一つは露積峰(노적봉)につきあげる「一編の詩のための道(한편의 시를 위한 길)」です。
10/10は朝から快晴、三兄弟道を登ることにしました。前日アプローチの確認をしたのですが、取り付きを発見できず。不安を抱えて赤壁基部に上がると、幸か不幸か先行パーティーがいてくれたので問題なく取り付きへ到達。2パーティー(計11名)が取り付いていました。韓国のクライマーはシングルロープで一人ずつフォローしていくので、全員が登りあがるのにやたら時間がかかります。おまけに上手くないときては、刻々と時間がすぎていきます。1時間半待たされて、やっと出発できました。計3ピッチで赤壁のピークへ(体感で5.10N、5.8、5.10-くらい)。
20mの懸垂で無名峰へと続くリッジへ降り立ちます。大小のピークをトラバースし、無名峰の基部へ。そこから2ピッチ(IV+くらい)で無名峰のピークへ。眼前に将軍峰が聳え立っており、迫力は満点です。6mほどの懸垂で将軍峰とのコルへ。ここで先行パーティを待つこと1時間45分ほど。時間が気になりましたが、エスケープは簡単にできないので耐えて待つしかありません。
将軍峰のピークへの1ピッチ目は、傾斜の強いフェースからフレークをA0混じりで。支点が錆びた浅打ちのリングボルトなので、プレッシャーがかかります。フリーでいけば5.10+はあるでしょう。2ピッチ目もけっこう厳しくて、スラブからクラックをつないであがりますが、ルートファインディングに気を使いました(10-くらいに感じました)。3ピッチ目は左のガリーに入り、既存のルートと合流しピークまで。16時半に頂上へ抜けることができ、ホッとしました。
下降路は、将軍峰の西壁を懸垂しました。60mを2回で金剛窟の左に降り立つことができます。なんだかんだで17時半になっていました。6時間ほどで済んだところが、10時間以上かかってしまい、飛仙台に着いたときにはグッタリしてしまいました。
右から左に、赤壁、無名峰、将軍峰。三兄弟道は、ほぼリッジ上を忠実にたどっていきます。

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