今回はブースト圧がびみょ〜に落ちて来るというRX-7(FD3S)の点検修理です。
点検個所はいくつか点検した結果、ウェイストゲートが一番怪しいという事で念の為、EVCとウェイストゲートをメーカーに点検に出しました。
EVCは異常無。
ウェイストゲートは圧力漏れを起こしているとの報告でした。
本体の歪みをみて欲しいとお願いしておりましたが、結局ダイヤフラムと一緒に本体が送られて来たので、こちらでチェックするとアルミのダイカスト製のフランジ部が歪んでいる事を確認しました。
以前からFSWを走っている車両ですが、度重なる高負荷走行と経年劣化でウェイストゲートのフランジ部(アルミダイカスト製)の歪みが発生し、中にダイヤフラムという帽子状のゴム製のパッキンの様な物がついていまして、このフランジ部で上下で挟み込む様になっていますが歪みによりここから過給圧が漏れていた様です。
色々な方法を模索した結果、今回は費用、日数、金額的な面から金属接着剤を使用して修理する事にいたしました。
単純に接着剤といいましても色々ありまして、今回は肉盛りをしますのでエポキシ系になりますが今回はGM-8300という物にしました。
商品は色々吟味した結果、現状ではこれが最良の金属接着剤の様です。
(容量の割には金額はしますが・・。)
説明書に従い、フランジ部に肉盛り、乾燥、切削、研磨いたしました。

研磨後はこんな感じです。
薄いグレー部分が接着剤で歪んでいた部分になります。

どの様な接着剤やパテも適材適所ですが、経年的にどのくらい持つか判りませんが暫くは持って欲しいです。
金額的、容量的な問題はあるのものの、これを旨く使えばかなり色々出来そうです。

フランジ裏側。
取付けボルトの本数が少ない上にリブも少ない。
その証拠に、写真で下側が膨らんでいる部分は殆ど変形していません。
当然、リブが無い部分は変形します。
今回の修理の具合が良ければ、今後この肉抜きされている部分も盛り付けも検討しても良いかも知れません。

こちらも歪みは、若干ありますがサラッとフランジ部を研磨して終わりです。
リブがこれだけあって淵の幅も短いので歪みは当然少ないです。
まあ、古いウェイストゲートではありますが設計上の問題もありの様です。
今後の事を考えると、どこかで新しい別の物との交換も視野に入れて下さいとオーナーさんと今後の課題といたしました。

0