先日、マツダに手紙を出しました。
一部加筆修正しています。
Mazdaのご担当者様へ
平素はRE車にご尽力頂き感謝いたします。
私は横浜で25年アイフィーリンと言うカーショップに在籍、その後代表をしております八木 高(ヤギ タカシ)と申します。
私どもが現在の店舗を構えた頃にFD3Sが発売され、チューニングやカスタマイズ等RX-7を楽しみまた、生活との糧としてまいりました。
10年前頃から、このRX-7の為に何か出来る事(恩返し)が出来ないかと模索して、色々なアプローチをしつつ色々な方法を試しみたり、その一方で車を残す為の啓蒙や、この先の事をオーナー様と共に考え発言してまいりました。
ただ、そうしている間にも部品が永久に製造廃止や入手困難になる部品や中古の高騰等取り巻く環境は刻々と変わっています。
またこれから乗って行くにあたりにオーナーが所有できるか維持や管理出来るかという点を考えて居ます。
どういう事かと申しますとこのままだと一部の富裕層のみの愛好品となり車の文化は衰退するからです。
文化と言うのは大衆的に認められたものですからそう言う意味においてはサラリーマンでも、何とか維持管理出来る方法が無ければなりません。
マツダさんがされているレストアといっても垣根(事故車、不正改造車両)の受け入れをしない様では絶対数が減るばかりか先細りが見えています。
サラリーマンが出来ますか?
RE車で1000万前後だったらどれだけ人のオーダーがあって継続するのか?
私は事故車等はそれ相応の修理が必要で期間費用を見据えたうえで受ける事。
不正改造車の場合等は保安基準から外れている車両は、適合車両にしたうえで納車する様に考えるべきだと思います。
カテゴリーやマネープランごとにレストア事業を継続させる事が重要であると思います。
例えばエンジンがいくら? ボディがいくら?という様なイメージです。
金額で言えば50万コース、100万コースの様なイメージ。
これによるメリットは再入庫の可能性が高くなり継続性が見込める、また車両管理がしやすい等。
藤原副社長様が以前YouTubeのチャンネルで発言されていた今RE車に乗っている人の価値を下げない事にも通じると思います。
私の質問は2点
未だに多くのRE車が愛されている事にマツダとしてはどう答えるのか?
また今後の部品供給(既に製造廃止品も含めて)に関してどの様にするのか?
私の意見としては、すべてのRE車というの厳しいのが現状であると思いますが、3Dプリンター等少量生産に合わせる方法。
また、レストアやヘリテージをしている企業(日産、マツダ、本田、マクラーレン、ポルシェ)に学び協力関係を構築し一部部品の共有化の模索をしコスト低減に努める方法。
当時物コレクションや維持はその材料の入手や製造方法からある程度諦める事。
例えばシートの製法であるとか柄である事、材質等。
一部最新の技術や製法を駆使し当時よりより良い部品を作り付加価値をつける方法。
サービスのインフラに関して主要な地域にクラシックディーラー(仮称)を設け、一般ディーラーに持ち込まれる生産廃止車の整備修理点検は全てそこで行う様にする方法。
これによりディーラーは受付のみになり現在一部断っている状況を打破でき、クラシックカーの敷地滞留も無くなります。
最後に、
これは私が来店された7オーナーさんにまず話す事があります。
まず腰掛で乗れる様な車両ではない事。
時間(部品入手から修理完了まで)がかかる事、金額がかかる事(部品の高騰)はリスクとして必ずお話しをしています。
通称タイムリスク、マネーリスクと話しています。
それだけ了承していただければ後は受ける側(私共)の問題ですのであらゆる手段(鈑金屋、ECUの修理、メーターの修理)等専門店との連携をして修理をして納車します。
私が将来古いRE車が来る自動運転車と上手く住み分けて乗っていける事が文化として根付いた事だと考えています
古いから排除ではなくどうしたら乗れるのか乗り続けらるのか?
その為にはオーナーさんの運転技術向上やマナー向上もあります。
本当は車種や店舗、メーカーの垣根を越えてオーナーやメーカーがワンチームになる事が必要であると思っています。
その為に微力ながらIfnetというものを構築したり、他店での整備やカスタマイズ車両であっても受付します。
また、不正改造車等は危険性やデメリット等を啓蒙、改善修理をしております。
店舗同士は個別企業ですので難しくもオーナーやメーカーならワンチームに出来るのではその様に思います。
もしワンチームになるとそれを加護できない店舗は必然と無くなるか方針転換をせざる得なくなるでしょう。
またオーナーさんの運転技術やマナー向上が無い場合も必然と淘汰されていくと思います。
その為に私は7のドライビングスクールやその講師の主催するドライビングスクールに参加する事を強く推奨しています。
この様に、これからもオーナーさんが乗り続けて貰う為に車というものを趣味と出来る文化の為に尽力していきたいと思います。
アイフィーリン 代表 八木 高
この後の返答は判りません。
しかし、何か言わないとこれから劇的に変わる自動車業界の中で車を趣味とする文化は確立出来ません。
お互いが協力しあってより良い車文化にしていく事が何より必要な事だと思います。
自分の車をどう維持し乗って行くのか?
行ける方法は?
自分の店舗や自分の車だけ考えている様ではこれからは生き残れないと感じます。

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