古い車(製造中止車)に関するディーラーや量販店での対応に関して色々なお話を聞かせて頂く事が多い昨今ですが、私が思うところは各々お店の方針もありますが本質的に無理だろうと感じます。
ディーラーは基本、新車販売店であり製品の車両の製造が中止された時点で、その車両の整備(法定点検等除く)に関する対応対処は出来ないしやらないというのが本当だろうと思います。
量販店に関しても新車等も含め既に製造中止してから十数年経過しているものに関してはやはり対応は難しいと感じます。
殆どの販社がフランチャイズ形式で基本的には今発売している車両を販売してるので製造が中止されてから10年を経過した車を見ることは出来ないと考えます。
出来ない理由は一番は確実に直るか判らない点や部品の納期によって車両が滞留してしまう事。
古い車への整備の過度の期待(何かあるとクレームを言われる等)
このクレームの対応やトラブルシュートなど時間がかかるものが多く、販売店には多くの取扱車種がありそれらの不具合の修理には多くの時間が費やされてしまい、ケースバイケースですはありますが、まともに時間単価にしたら物凄い金額になってしまいます。
もちろん販売店の店長や工場長の方針によっては今まで販売した車の修理メンテを受け付けてくれる所はありますが先にお話しした様に全てディーラーでは対応しきれないと思います。
(地域的や顧客によって)
結果、オーナーにとって最後の砦であるディーラーにも断れた場合、その受け皿になるのは個人や好きで経営しているプロショップ等になるのかなと思います。
この事を身近な家電等に当てはめると良く判ると思います。
20年経過した冷蔵庫を電気店(特に量販店)で治せますか?
まず、今なら部品の問題や火災事故等の問題、光熱費の観点から買い替えを進められると思うのです。
では、その受け皿としてメーカーはどの様に考えているのかはメーカーの行動や活動から見て取れます。
私はディーラーが無理なら、受付可能のお店(受付可能なディーラー、
プロショップ等)を見つけ、そこにお願いするというのが一番自然でスマートだと考えます。
もし、メーカーが今まで販売した車両のメンテ等見るなら大きな拠点で専任の整備士が居て、その費用も莫大なものになりそれはオーナーに返って来ると考えます。
恐らくその修理代から残念ながら降りてしまう人も少なくはないでしょう?
古い車を乗るというは、なんだかんだ言ってもオーナーのエゴの極みなので、それを相手(ディーラー等)に対して多く求めるのは酷であると思います。
従って本当に古い車を文化として捉え、商売的に考えるならばまずは販社とメーカー、オーナーが同じテーブルについて協議が必要だろうと思います。
そしてそれが長い期間に渡って利益を生んで社会に貢献しなくてはならない事も付け加えておきます。
その様な事を考えますと、自分のエゴを押し付けず、メーカー、販社、オーナーがどうしたら旧車が文化として成熟して楽しいカーライフが送れるのか?
まずは、そこを一番に考える必要があると思います。

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