毎年、鈴鹿サーキットの最初のレースイベントとなる鈴鹿ゴールデントロフィー。このイベントは走行会なども開催されますがメインはヒストリックカーによるレースで、この日はまるで鈴鹿サーキットがタイムスリップしたみたいに、往年の名車達が熱いバトルを繰り広げています。

フォード・コルチナやジャガーMK-2などが参加する、ヒストリックカークラスの車両は1970年以前に生産された車両か、その同型車で74年式までが出場可能ということで一番新しいクルマでもすでに33年近く経っているのですが、車両のコンディションはバッチリ。あまりの美しさにビックリ、それが耐久レースを戦っているということにさらにビックリすること間違いありません。
また、おなじみのスーパーセブンもネオヒストリックカークラスでVIVACE-7と僅差のバトルを演じていてレース展開にも注目です。
ヒストリックカーとネオヒストリックカー、どちらの予選タイムもこの日、行われたサーキットトライアルでの現在の4WDターボ車と同じくらい(ネオヒストリックカーの方が速い!)と、皆さんの素晴らしいドライビングテクニックも見どころのこの1戦。1年最初のモータースポーツ観戦として見る価値ありです。(鈴鹿サーキットHPより抜粋)

2007.1.21 今年は「暖冬」の影響か? 例年より気温が高い中で開催された「鈴鹿ゴールデントロフィーレース」。今回のネオヒストリックカーレースのエントリー台数は、やや少なくスーパーセヴン5台、ネオヒストリックカー2台の合計7台。少しずつではあるが、スーパーセヴンのエントリー台数が減少傾向にあるようだ。ネオクラスは、ドライバーの予定が合わず2台のみとなったが、こちらは年々増加傾向にある。
最近のレース展開は、スーパーセヴンVSネオヒストリックカーのガチンコ勝負が続いており、レースアナウンサーのコメントも「このレースは面白い!!、是非、ビックレースのサポートレースにしませんか?」と、アナウンスされています。さて、今年のレース展開は如何に?
前日から鈴鹿入りし、特別練習走行に参加。といっても、台数も少なくとても走りやすいので、以前から考えていたセッティングを試してみる。今まで、あまりセッティング変更はしなかっただけに、もう少し路温に合わせたセットをしてみたかった。
まず、現行のセットで走行しフィーリングとタイムを計測。その後、考えたセッティングを施し走行する。タイム計測後、結果から更にセットをソフトにもって行く事にした。その結果、リバンプ側をあまりソフトに振るとクルマの挙動が安定しなかった事で、一番最初に施したセットをレースで使う事に決定。このテスト時に、ユーズドタイヤで去年の東コース予選タイム57.4を上回る57.0を出せた。明日は、雨の最終戦で使用したタイヤを使用するので、うまく行けばタイムアップが望める可能性が出た。かたやスーパーセヴンは、#99磯貝選手の調子が良さそうだった。鈴鹿クラブマンレースでのコースレコードは、4月という時期もあってタイムは57.700、しかしゴールデントロフィーは、冬場という事もあり、エンジンパワーが出る事からタイムは出る傾向にある。しかし、コースレコードの認定が無いレースなのが残念。今日の練習で57秒フラットが出たので、明日の予選は56秒台に入れられる可能性も出て来た。
週刊予報では、雨の可能性があったが予報が外れて天気は回復傾向。翌日の鈴鹿は、朝から曇りのち晴れという空模様。このレースは、練習走行+予選=30分走行という形態を取っているので、前日に練習が出来なかった人にはありがたいシステムだ。予選は15分あるので、練習走行は控えめにし、内圧の調整のみに当てる。いよいよ練習走行がはじまった。真っ先にコースインし、マシンのフィーリングを確認しながら3周を走行した時点で、P-LAPのディスプレイには56.5の数字が現れた。ヤバイ!! 予想以上に速く、それも予定のタイムが出てしまい逆に焦ってしまった。次の周にすぐさまピットインし、メカニックに内圧を確認して貰う。予定内圧には達していたので微調整を施し、予選開始時間までピットロードで待機する事に。練習走行が15分を経過した時にコントロールタワーから「計測開始」と書かれたボードが表示され予選がはじまる。途中で走行ストップをしないので、電光掲示版の時間を確認しコースインする事になる。練習走行が終わりに近づく頃、続々とスーパーセヴンがピットインして来る。そのタイミングを見計らって、予選開始2分前にコースインする。タイミングが上手く決まれば、前車に引っかかる事もなくクリアラップが多く取れる。
コースイン後、2周目から計測開始。その時点で57秒前半、3周目で56.9。これで57秒を切った。ホームストレートを走行中に右上にあるラップボードを見ながら走行。2番手には、やはり昨日から調子が良かった#99が57秒前半で付けている。最強マシン#92は、調子が悪いのか上位に上がって来ない。#99、#16がタイムを削りだした。おそらく、タイヤグリップが出て来たのであろう。こちらは、走れば走るほど内圧が上がりラップタイムが落ちる方向だ。しかし、ピットインするには時間が少なすぎる為、コース上に留まって二人の動向を見る。#99と#16は順位を入れ替えながら57.1までタイムを詰めて来た。残り3分になったところで、恐らくこれ以上、タイムアップは無いとは思うが、ここでもう一度タイムを突き放しておく事は大事な事。一旦、走行ペースを落としてタイヤ内圧と表面温度を下げる。1周半スロー走行をしてダンロップコーナーから、ペースを上げ最終コーナーを上手く速度を上げて立ち上がる。集中力を高め1コーナーに進入し、次々とコーナーをクリアし最後の難関であるダンロップから最終コーナーにかけて絶対に失敗しないようにクリアし、コントロールタワーからチェッカーが見えた。タイムは56.8! 再びタイムを更新して予選終了。
