2月24日日曜日は、日本勤労者山岳連盟東北ブロック協議会・東北雪崩講習会実行委員会主催の東北雪崩講習会2013を受講してきました。
各地大荒れとなった日曜日、宮城蔵王すみかわスノーパークも酷寒。
寒さで遭難しそうな勢いでしたが、ビーコン探査について大変勉強になりました。
○周波数のズレが、ビーコン捜索に悪影響を与える!
・ビーコンは個体差として、また使用状況等から、周波数ズレが生じることが普通にある。
・送受信間で周波数ズレが相対的に大きいと、受信の距離表示は離れる。
・同行者それぞれのビーコン同士、ある距離で表示が何mくらいになるか、把握しておくことは有効。
○ビーコン表示距離は実際の距離に対し、条件によりかなり変化する
・距離表示と実際の距離は、条件により乖離の大小が変化する。
・1m埋没地点直上、スタンディングで4〜8m程度を表示することもある。
・2m埋没だと二桁の距離表示をする場合もある。
・周波数ズレが顕著でなくても3〜5m程度は普通。
・埋没ビーコンの向きにも左右される(表示距離が大きくなる)。
○表示距離は目安とし、絶対値ではなく最小値を基準に捜索する
・電波誘導法に乗って探索し、とりあえず最小の値が出たらまずは雪面にビーコンを近づける。
・それで数字が小さくなるなら、4〜8m等の表示でも直下に埋没している可能性もあり。
・1m幅程度で前後左右のクロスを行い、おおむね最小値を示すところでプロービング。
・手ごたえなければプローブ刺したまま、周辺を再度サーチするか、雪を50cm掘り下げ距離表示を再確認する。
と言うように、埋没者直上に来ているにもかかわらず、ピンポイント表示にはならないことは現実的にはままあるということ。
それを知らないといつまでもうろうろとし続けることになるので、注意と、できれば実感しておくことが必要。
○ビーコンをつなぐストラップは余裕を持った長さが必要
・距離表示の最小値を見つけたらすぐに雪面までビーコンを下げ、1m程度のクロスを行う。
・ビーコンをつなぐストラップは、それができるだけの余裕がある長さを確保する必要がある。
・メーカー純正のストラップでは短すぎる場合がよくある(僕のは完全にNG)ので、必要に応じ改良する。
○埋没ビーコンの角度にも注意が必要
また、ビーコンの固定は、送信アンテナ方向(通常長辺方向、トラッカーは斜め)をカラダの軸に沿って上下方向になるように固定しておいたほうが、埋没時に比較的探索されやすいようだった。
体軸に対し直角(横方向)に固定すると、いわゆる噴水型の電波となって探索されにくくなる場合がある。
ホルダーの改造等が必要。
○電池残量が基本のキ
また、初歩的といえばその通りですが、電池残量も大きく影響することを実感しました。
市販の電池残量チェッカーで時々チェックし、インジケーターでは8割以上あることを確認してはいたのですが、実際低温下でサーチしたところ、10mも離れるとまったく受信していませんでした。
ほぼ毎週末使っている場合、毎月交換くらいが必要なのだろうか。
○下山したらしっかり乾燥!
講師のお話では、帰宅後は毎回電池を抜いてしっかり乾燥させることが必要だそうです。
同時に電池チェックも毎回しようと思います。
寒い寒い一日が終わったら、やっぱり滑りたい!
えぼしナイターのグルーミングバーンで気持ちいロングターン。
一人で1時間半、がらがらのゲレンデをみっちり滑って今週も満足でした!

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