東京都江東区の「夢の島公園」――。園内には熱帯植物園や総合運動場、バーベキュー広場などがあり、普段は家族連れやスポーツで汗を流す人たちでにぎわっている。
最近、この夢の島で強盗犯罪が頻発しているのだ。警視庁は今月8日午後9時ごろ、園内の遊歩道を“素っ裸”で歩いていた男性(34)に殴る蹴るの暴行を加え、現金を奪った高校生ら少年4人を逮捕した。男性は全身打撲の重傷。少年たちはこの直後に別の男性(56)にもけがを負わせていた。園内では6月以降同様の被害が数件あったという。
被害者はいずれもゲイ(同性愛者)。少年たちは「ゲイなら被害に遭っても警察に届けないと思った」と話している。
「『夢の島』は“第2の新宿2丁目”といわれるほど、全国的に有名なゲイのハッテン場なんです」(事情通)。
夢の島は24時間誰でも出入りが自由。しかも、周囲は工業地帯で夕方以降は人通りがガクンと少なくなり、一般人が足を踏み入れることはまずない。そのため、夜の公園はゲイのパラダイスと化し、「フリチンで走り回ったり、自転車に乗ったり……。ゲイにとってはまさに“夢の島”なのです」(事情通)。
記者が取材に訪れたきのう(27日)も、公園には使用済みのティッシュが散乱。まだ日の高い午後5時にもかかわらず、上半身裸のマッチョがベンチに座ってブリーフをソロリと下げると、茂みの中から男2人がそっと近づき……。
ゲイはまだまだ社会的に差別されやすく、暴行を受けても泣き寝入りするケースが多い。少年たちはそんなゲイの弱みを狙い撃ちしていた。
ソノ気がなければ夜の夢の島には近づかない方がいい。

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