魔裟斗「今のオレは物凄く強いですよ」
MAX王者返り咲きへ、進化した姿を見せる!
2006年01月17日
魔裟斗は「今のオレは強い。とりあえず倒す」と自信のKO宣言【 スポーツナビ 】
2月4日に開催される「K−1 WORLD MAX2006〜日本代表決定トーナメント〜」(さいたまスーパーアリーナ)のスーパーファイトに出場する魔裟斗が17日、都内のシルバーウルフジムで練習を公開した。
大みそか「Dynamite!!」に続き、今大会に出場するMAXのエース・魔裟斗は「今のオレは物凄く強い」と断言。華々しいKO劇で“06年MAXの主役は魔裟斗”ということを改めて証明してみせる!
オレは強い……今初めてそう思えるようになった
強さを感じる要因は「今まで使えていなかった筋肉を使えているから」と魔裟斗は語る【 スポーツナビ 】
「4日まで休んでましたよ」
あっけらかんと話した魔裟斗だが、確か1日の「Dynamite!!」一夜明け会見で谷川貞治K−1イベントプロデューサーが「魔裟斗選手は元日から走りこみを行っています」と話していたはず……。このことを報道陣から聞かされると、魔裟斗は「え? 谷川さんがそんなこと言ってたの? じゃあ、1日から走ってました。夢の中で(笑)」と、50人近く詰め掛けたマスコミ陣を笑わせた。
このように、会見中の魔裟斗は余裕十分。いや、その表情は自信に満ち溢れている。それもこれも、今初めて自分の強さというものを、魔裟斗自身がヒシヒシと感じ取っているからだ。
「今のオレは物凄く強いですよ。初めて自分に対してそう思えるようになった」
今まで感じなかった“強さ”を実感できている大きな要因はズバリ、筋肉の使い方だと魔裟斗は語る。
「これまでは筋肉の40%くらいしか使えていなかったけど、それが今は70%くらいまで使えるようになったということです。一発一発のパワーが違いますね」
昨年7月のマイク・ザンビディス戦で負った左足骨折は文字通り手痛いケガとなった。しかし、逆にその休養があったからこそ、今までになかった爆発的なパワーを生み出す源となった新たなトレーニングに取り組める時間ができたという。
「まあ、オレが伊達に長い期間、休んでいたわけじゃないですよ」
ここに来てさらなる進化を遂げ、新たな牙を手に入れた魔裟斗。その真価は2月4日に明らかになることだろう。
「倒すイメージはできている」堂々のKO宣言!
強豪シャファーを相手にしても、魔裟斗の自信は揺るがない【 スポーツナビ 】
今回の対戦相手、イアン・シャファーはリングス・オーストラリアに所属する総合格闘家だ。HERO’Sでは山本“KID”徳郁に敗れはしたものの、3ラウンドまでもつれ込む激戦を展開。K−1ルールでは、昨年の日本代表決定トーナメント準優勝の新田明臣に完勝している強豪である。
「ガンガン前に出てくるファイターっていうイメージがありますね」と魔裟斗。KID、新田らを苦しめた強力なパンチには警戒が必要だが、それでも魔裟斗の自信は揺るぎようがない。
「とりあえず、倒そうかなと思ってます。倒すイメージはできています」
現状での状態は70%とのことだが、それでも倒す自信、いや確信があるという。それもやはり「70%と言っても、今のオレは相当強いから」。また、その己の強さへの自信からゆとりが生まれ、今では「対戦相手のビデオを余裕で見れる」と魔裟斗は語る。
「昔は、疲れるから相手のビデオを見るのが嫌だったんですけど。今はよく見ますよ。余裕で見れてます。負けるわけがないと思っているから」
また、来たる世界一決定トーナメントを見据えた場合、判定で3試合を戦いきるのはさすがの魔裟斗でもキツい。世界一の座を確実にその手に取り戻すには、決勝までロスなくKOで勝ち進むことが理想の条件となる。そのためにも、「オレにとってはあくまで調整試合」というこのシャファー戦で、魔裟斗はKOの感触をしっかりとつかむ構えだ。
思い出の地で、新たな魔裟斗伝説が幕を開ける
シャドーからでも魔裟斗が繰り出す蹴りは迫力十分だ【 スポーツナビ 】
K−1LOVEの精神で電撃的に復帰参戦した昨年大みそか「Dynamite!!」。この大東旭戦で、骨折した左足に関しても不安がないことを十分に確認できた。となれば、あとはMAX王者への道をまっすぐに突き進むのみだ。
「まあ、サワーとかブアカーオとか、本戦で当たることになるでしょうね」
ライバルたちに関してはこう語るにとどまった魔裟斗だったが、その後に言葉をつなげるとしたら“全員、オレが倒す!”ということになるか。
また、MAX王者を狙うと宣言したKIDについては、「1回やってるし、もうKIDとはいいでしょう。MAXに出てくるなら別に構わないし、まあ、またザンビディスとやってればいいんじゃないですかね(笑)」とサラリ。HERO’S王者を軽くあしらってみせたのも、中量級の主役は魔裟斗だという自負、そして誇りがあるからだろう。
会見後に公開した練習はシャドーのみだったが、体中からあふれ出る気迫はすでに戦闘モード。2月4日、初めて世界王者となった思い出の地・さいたまスーパーアリーナで、“新生・魔裟斗”の真の姿を披露してくれるに違いない。新たなる魔裟斗伝説の幕開けだ。

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