「見た目の清潔感が大事なんだ」と、メンズエステに小遣いをつぎ込んでいるようなサラリーマンにとっては“悲報”と言うしかない。
最近、ダウンタウンの松本人志(41)とhiro(元SPEED)のデートが写真誌にスクープされたが、近ごろモテるのは、なぜか坊主頭とかヒゲ面の汚いカオをした男ばかり。
例えば、見た目はほとんどスキンヘッドのヤクザなのに人気だけは抜群の巨人の清原和博(37)とか、女優の柴咲コウと別れたあと、タレント・あびる優や木舩香織と二股交際していた「DA PUMP」のISSA(26)、元モデルと結婚したK―1選手の山本“KID”徳郁(28)など、イイ女がそろいもそろってチンピラみたいな風貌の男になびいている。
実際、若い女の子たちの声を聞いてみると、「見た目が汚いなんて思わない」(27歳・OL)、「野性的でカッコイイ」(22歳・フリーター)、「むしろ色気を感じる」(21歳・OL)といった具合なのだ。心理学博士の鈴木丈織氏が言う。
「有名人に限らず、女性が坊主頭やヒゲ面の男性に引かれるのは、自分にはない奇妙な個性に憧れる『ストレンジの法則』によるもの。欧米で流行したヒッピーのほか、日本でも昔から奇抜な格好の“かぶき者”に憧れる女性は多かった。いつの世でも真面目な女性がヤクザ者に憧れるケースは多いのです。また“体の素材”をワイルドに生かした坊主頭やヒゲなどは、女性には真似のできない男性固有のもの。そこに父性や頼りがいを感じているのです」
そういえば、最近では男性ファッション誌まで「ちょいワル」とか言って、無精ヒゲや汚らしい服装をはやしたてている。だが、何をやっても社会から許される20代まではともかく、「男の顔は履歴書」だ。むさ苦しい人相はミーハーにモテる以上に失うものの方が多い。ある識者からこんな投書が届いた。
〈清原はどうしてああ汚いのか。ヤクルト・古田もヤンキース・松井秀も、一流の選手は年齢とともに格好よくなっていく。人は日々の生活が人相や態度や雰囲気として蓄積され、過去がわかるようにできあがる。清原がプロで一度も打撃タイトルを取っていないのは不運だからではない。一番になれない運命であり、運命を呼び寄せる能力がないから、汚いのだ〉
大人の社会では、見た目の汚い男は中身もそれなりにしか評価されないのだ。

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