23日午前9時27分ごろ、JR京浜東北線蒲田―大森駅間を走行していた大船発南浦和行き電車(10両編成)にトラブルが発生、駅間でストップした。
京浜東北線は、大宮―大船駅間の全線で約2時間半にわたり運転を見合わせ、約5万人に影響が出た。
ストップした電車には約1000人が乗っていた。約2時間後に別の電車を連結して蒲田駅に戻ったが、一部の乗客は停車中に窓から降り、線路を歩いて駅に向かった。
JR東日本によると、電車の電気系統に何らかの故障が起きたのが原因とみられる。
車両内の空調設備が作動しなくなったため、呼吸困難や手足のしびれなどを訴える乗客もおり、4人が病院に運ばれた。
このトラブルで、東京消防庁は、救急車やレスキュー車など約30台の救急車両と、ヘリコプター1機を出動させた。
この電車の後ろから3、4両目に乗っていた男性(39)によると、蒲田駅を出発して速度を上げていたところで車両下部から突然、大きな音がして外で火花が見えたという。電車はそのまま走り続けたが、音がさらに2、3回続いた後、電車が止まり、車内に焦げたようなにおいがたちこめたという。
JR蒲田駅では、故障した電車から降りた約300人の乗客が改札口に殺到し、大混乱に陥った。駅員に怒声を浴びせる乗客もいた。
(読売新聞) - 3月23日12時43分更新

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