2月7日に
武道館にて古武道大会がありますね。
日本各地から剣術、体術、棒・杖術、砲術など色々な流派が参加します。よくぞまだ残っていてくれたという感があります。
去年、開会式を見ていて感ずるところがありました。流派は分からなかったですが、柔術か拳法の老先生の「立ち方」です。
自然に立っているのですが、体重を少し前に掛けていました。体は前の方に多少曲がるのです。即ち、西洋式の姿勢のようにお尻が突き出るのではなく、腰が前方に押し出され、その上に背骨が乗る形になっていました。
武蔵の「五輪書」で述べている「楔を絞むる」体勢です。帯に脇差しを差した時、腹を脇差しに押しつける感じで立つのです。
この姿勢が身に付けば、攻撃の時に腰が遅れる事はなく、常に腰と上の背骨が一緒に移動します。勿論それなりの足腰の強さは必要でしょう。
詳細は拙著「
五輪書を解読する」をご覧下さい。
この立ち方はいつまで立っていても疲れないし、すきも作らないのです。

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