拙著の検索を行っていたら、「
慶次郎いっすいの夢 副題:前田慶次郎異聞」という新刊が引っかかりました。学研M文庫で今年の5月の発刊ですね。
奇しくも拙著「
前田慶次郎異聞」がトップタイトルに比べ、副題となっているということは、拙著に配慮して頂けたということでしょうか?
どんな描き方をしているのかと興味津々ですが、いわば商売敵(?)の影響を受けないために読まないことにします。
確かに私の慶次郎像は隆慶一郎さんの「一無庵風流記(いちむあん・ふりゅうき)」(「ふりゅう」は室町時代の読み方です)に似ているとの評があり、それが、却って漫画「花の慶次」を読んだ読者に好感を与えていることは事実です。
ただ、慶次にまつわるいろいろな古書を読むと、隆氏が描いた人物像にどうしても達してしまい、この小説は「資料としても一級」という評価を得ているゆえんです。
「花の慶次」は「風流記」を原作にしていますが、漫画の慶次が本当の慶次に近かったということを知っている読者はそう多くないでしょう。
拙著の慶次郎は私が古書から再構築した人物像ですが、こんな人間が本当にいたら・・・と、嘆息するくらいにいい男です。
拙著の「異聞」は本当の主人公は慶次郎の二人の家臣の恋の顛末(古武士と少年)で初の衆道ものと言われています。同じく検索で見つけた携帯のブログでこんなお褒め(?)も頂いています・・・
「
あぜ道 より道 さんぽ道」
これからも慶次郎については書いていきたく、オンライン小説でも下のシリーズを発表しています。
「
前田慶次郎異聞 後編(途中)」
「
慶次郎と美蘭丸」
慶次郎の家臣の古武士・小吉(こきち)とりんの物語
「
契りの夜」

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