先週の話題で申し訳ありませんが、たけしなど出演の再現ドラマは面白かった。
演技人はその実在の人物にならんとする訳だが、実在せる人達も同じようにその時間には確かな存在であっただろう。
東条英機は適役だったかも知れない。演技力ではなく似た様に生きて来た人物の重みだろうか。
物語の顛末は実話に近いのだろう。そうでなければあのような迫真の映像にはなっていないだろう。
日本帝国は「カオス」に負けたのだと思った。
あの様な複雑怪奇な組織で、ベストの解決法を見つけることは出来ない。人間の限界なのだ。
だからヒットラーは粛清を行い、戦国大名達は親兄弟を殺していった。
天皇のもとで彼らは「従順」な男達であり、ある意味では「男」ではなかった。
自らの組織のエゴを代表する何も考えられない子供と同じだった。
だから彼らはそれを理解し、沈黙して罰に服したのだろう。判決の時、泣き叫ぶ者が居なかっただけ良しとしよう。
アイゼンハワーもやったことは同罪だ。多くのアメリカ人を鼓舞して死に追いやった。
日本の侵略主義は愚の骨頂だ。上杉謙信や直江兼続が聞いたら激怒しただろう。同じ日本人でさえ支配するのに血みどろの戦いをする必要があった。彼らはその本質を知っていただろうから。

2