りんの自他共に大フアンであらせられる林梧様よりまたまたりんのイラストを頂き、それに
SS(短編詩)を付けました。
題して「阿修羅の道」。
昔、「子連れ狼」で「二川白道(にせんびゃくどう)」(間違ったかも・・・うろ覚え)ってのがありました。小島剛石先生の絵では地獄の熱水の二つの河に挟まれて白い砂利道がどこまでも続いています。「刺客道」を行く拝一刀の心象風景を見事に表していたと思います。
林梧さんの絵を見てこの風景を思い出しました。
私の創出したりんは、幼い頃虐待を受け死のうとした時、刺客の修行をしていた留蔵に救われます。そしてりんも刺客道を歩み出すわけですが、一途な心に留蔵の面影を求めて無垢な者達を斬り殺す、正に正逆混合の身の上を持った少年なのです。非道な過去を持つのにその真摯で美しい心は小吉と前田慶次郎に受け入れられます。
こんな偶然に偶然が合わさったストーリーで「前田慶次郎異聞」は語られる訳です。
描いていて私の作り出す登場人物は皆、真っ直ぐです。私は決してそんな正しい人間ではないのに。不思議でした。小説家を目指すのならもっと複雑な人間を描かねばなりません。努力はしますが限界かも知れません。下らない人間のことなど描きたくないというのが本音ですが。
筆の汚れじゃ。
しかし世間を見たらそんな複雑な人間がニュースを賑わしています。我慢ならないのが「嘘」をついてその場逃れをしようとする者。
「下衆」としか言いようがありません。
いつからそんな下衆どもが人の上に立つようになったのだろう。昔からか・・・?そんな中でボクシングの内藤選手の身の上は癒された。

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