10月27日ルー・リード逝去(71)…
雨宮智子、こんな悲しくて悲しくて
いたたまれない日は何をすればいいんだろう?
本当の「天才」というのはこの人のような人を指すのだと思う。
日本はともかく(しかし何故だかすごく恥ずかしい)、
海外では多分8割がたその名を知られている人だと思う、
歌は知らなくても。いや、1曲は知ってるな…
またある世代は、背徳的で汚らわしいロックスターと思っている親も(まだ)いるだろう。
しかしだからこそ知られているのだ。
ある海外番組で「一発屋」特集をしていた時、締めで「一発屋は決して悪い事ではない。
殆どのアーティストは一発屋だ、パティ・スミスもルー・リードも…」と言っていた。
そうだよね。
私が足跡を追いかけ始めたのは、高校時代だったと思う。
脂がのりきりガツンガツンにヘヴィなアルバムを立て続けに出していた頃だ。
当時、ルー・リードとボウイは切り離せないセット(まぁ、イギーも入るね)だったが、
高校生の私にはこれら天才らを全て集める(聴く)事は不可能だったので、
「あんたはボウイ集めてよ、私はルーちゃん集めるから」と分担で聴き漁ったものだ。
が、やぁ、道のり険しすぎ。当時ルー・リードのその殆どが日本版はおろか
輸入版さえ入手困難で、新宿辺りまで繰り出してやっと輸入版の中古をボッタクリ価格で
買い漁っていったのである。
しかし、もう即行帰ってきて針を落とすては頭を直撃。
これはとにかく「死ぬまでついていくぞ」と、心したものだった…が、
今日の日を迎えてしまった。
タイトルだが、私とロックとの立ち位置を説明する時によく使うたとえなんだが、
「ロッシェの限界」という天文用語があって
(本来はフランス人の発見者なので「ロシュ」と発音するらしい)
それは「ロシュ限界(ロシュげんかい、英語:Roche limit)とは、惑星や衛星が破壊されずにその主星に近づける限界の距離のこと。その内側では主星の潮汐力によって惑星や衛星は破壊されてしまう。」@wiki
と、いうもので私は常に限界内の一線を越えてはハマり、粉々になり土星の輪の如く
一生彼らアーティストの周りを回り続けている存在となっているのだ、と…
多分多かれ少なかれ、皆さんにもそんな存在があるんじゃないかなぁ。
そしてルーは真っ白な巨大な星となり、消えていくのであろう。
ただし、その存在は遠く遠く離れた距離なので消え入る姿は
私が死んで尚観る事はないと思う。いい事だ。
最後に、まるでこの日の為誂えたかのようなトリビュートPVだが、
かなり以前に作られたもの。
名曲は数多あるが、バラード曲では、1,2を争う1曲
PERFECT DAY
ん〜、美しすぎる、そんで悲しすぎるよ
PS このDVDでその天才加減がよーく分かる。故ミック・ロンソンも出ていて尚泣けます。
ちなみに上のPVも収録
PPS すいません、ブログチェックしたらこのPVとDVDのセット紹介、以前にもしてました。でも、お薦めなんだからしょうがないよね。

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