無事ですm(_ _)m。まだ隠遁しているので、ご心配おかけしてます、すいません。
しかし、テレビのニュースをこんなに必死に見続けているのは久し振りかも。
段々険しい言葉が耳に入ってくる。「全壊」「被曝」…
まずは被災された方々にお悔やみと、早急な復旧をお祈り申し上げます。
さて、顔見せのついでなので、私事ですが当日の状況を少々…
11日はちょうど検診の為、総合病院で診察を終え、自動精算機で決算し、レシートがプリントアウトされるのをぼんやり眺めていた瞬間だった。
午後3時ちょい前。乗り物酔い(めったにないけど)や、立ち眩みの様な気持ち悪さがあった。10秒ほどは自分のせいだとばかり思っていた。
どうせ倒れても病院だ…等と、恐怖感は全くなし。たった数秒で、人間いろいろ考えられるものだ、っつても、全く見当違いであったんだけど…
フッと精算機にしがみつく。が、ますますクラクラする。ようやく「地震だ」と気が付いた。
外出先、巨大近代建築の中、しかも幸か不幸か、なんとそんな日に限って携帯を忘れていた!
そのせいか、こうも呑気でいられた自分に後から呆れてしまった…。
ロビーにいた人達も、大半が何が起こったのか解っていない様子(特に壊れたり、倒れたりもなかったし)。
長い横揺れの後もことのほか静かで、皆も多分「この建物なら…」等と、漠然と感じていたんだと思う。
その後、処方箋を持ち向かいの建物にある薬局に行くと、どうもいつもの地震より質が悪かったらしい(これが家だったら、多分パニックになっていたと思う。しかも携帯は今も、ひっきりなしに緊急避難メールが入ってくるし…)
どうもパソコンが飛んでしまって薬は出せないと言う。
何それ?薬剤師さんが揃いも揃って、たった一人の患者の薬も出せないって…
と、結構遠乗りの場所たっただけに、ぶつぶつふてくされながら外に出ると…、やっと尋常ではない様子に気付く。
なんと三車線もある産業道路の信号機が付いていないのだ!?なんとも不気味な気配がした。
自分は原チャだったのでさすがにビビりながら、普通車の真後ろに引っ付く様に薬局のある繁華街に向かうことにした。
不謹慎だが建物こそ壊れてないものの、まるでパニック映画の1シーンの様だった。
しかし、日本人ってやっぱり律儀な国民性なんだ…と、感心してしまった(当たり前か?)のは、お巡りさんがいる訳でもないのに、ラッシュ間近の大交差点に、暗黙の秩序が既に生まれていたのだ。
どうにかお馴染みの元町にたどり着く。
逃げる様にバイクを飛ばしたのは、病院のある場所は建物こそ十年そこらだが、地盤はバリバリ埋め立て地、地震となれば…と、地元の者ならまず避ける場所だから。
なもんで、安心したのも束の間、所用の建物に入るとエレベーターが停止していた。
普通そこまで非常事態なら焦りますよねf(^_^;、自分、頭の中は「なんだ中途半端な雑居ビルはこれだから…」とか、なんとかまたも文句たれながら6階まで昇り始める<アホ。
携帯持っていたら、とっくに家路を選択していたはずだが、少々恐い思いはしましたが後々これが幸いするんですわ。
狭い階段から続々人が降りてくる。再び低い地鳴りの様な音と共にビルが揺れ、吹き抜けに女性の悲鳴が響く。足元がふらつき、驚いて手すりにしがみついた。
この辺りでようやく非常事態と実感する。信じられないようですが、このクラスの地震を体験したのは、多分小学生以来じゃないかしら?本当にこういう奴が二次被害とか起こして迷惑掛けてしまうんでしょうね(;_;)、すいません…
な、訳で、すったもんだの末、老舗の、しかし基礎のしっかりした「ファーマシー」で薬をゲット。特殊な薬や、量も多いにも拘わらず、前述のビルのお客御用達と分かり、その旨を伝えるといろいろ融通を利かせてもらえた。
また、しばらく様子見と称して、正に軒を貸り、テレビまで見させてもらった(が、まだメディアも事態が把握しきれていない様子で、震源近くは少し深刻な程度…位に見えていた)。
奇しくも、最新機器設備故麻痺した場所を追われ、半世紀びくともせずに商いを続ける店で、ようやく「命」を救われたのだ(大袈裟の様だが、ここで貰ってなければ、約1ヶ月分の薬が貰えないところだったのよ

処方箋有効期限は4日だし…)。
しかし、同じ老舗でも扱う商品で被害は結構出ていた様だ。
しゃれた硝子戸にヒビが入った店、お気に入りの駄菓子を買いに入ったら、座りの悪かった棚のワインが割れてしまい、やっと片付けた所だ、と、教えてくれた輸入食品屋さん等々…。
して、ようやく用事を済ませ、通りに出ると、客も店員も呆然と路上に立ち尽くし顔を見合せたり、空を見上げていた。人は地上に不安があると空を見上げちゃうんだな、と、自分もつられて見上げてしまった(ま、特に地震となればいくら安心と言われても、頭上に何かあると不安になるってのは本能なのかもしれませんね)。
そんなこんなで、(またも不謹慎だが)まるで何かのアトラクションの様な気分があったのは事実…
こうして、無事に帰宅したのだが、部屋に入って愕然…ものこそ壊れてはいなかったが、二段式(手前がスライドするやつ)本棚の前面の本と、山積みにしていた書類が見事に散乱していて「マジかよぉ…」と、一人、声を上げてしまったorz。
さすがに久しぶりの遠出、+非常時の為、その後は顔洗ってベッドに倒れ込み、早々に寝てしまった。
そして、夜中に目が覚めテレビを着けたら…
…という次第で、今に至ってます。
「東日本大地震」と名付けられたそれは、本音を言えばまずは人様の心配どころではなく、「げ、原発がある所じゃん、いっぱい…」と背筋が寒くなっていました(度々すいません)。
デマゴーグかもしれませんが、地軸がずれたとの報道も耳にして、もうそうなると見当も付かず、ただただ見守り冷静に行動をするだけですね…。
今も次第に明らかになる未曾有の災害を映像で目にしながら、我が身がいかに運良くすり抜け(精算が後五分遅かったら…電車、バスで行ってたら…等々)、また人様に助けられた事に感謝しつつ、改めて被害に遇われ亡くなられた方々にお悔やみ申し上げます。
被災された方々も、厳しい状況かとは思いますが(想像もつきませんが)、早急に平常な生活に戻れる事をお祈りしております。
ささやかながら、自分もできる支援をさせて頂くつもりでおります…
以上、少々といいながら長くなりましたが、私ごときの人生でも特別な日になりましたので…
PS 関西方面でご心配くださった方々(もちろん今回に限らず、不肖者の安否をご心配下さっている方々にも)、この場を借りお礼を申し上げますm(_ _)m
明日、関東で(横浜も)電力節約の為、1時過ぎから5時過ぎまで計画停電になるようです。しかたないですね…

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