IPOをゲームとすれば、ブックの期間で公募・売出し株を確保するまでが第1ステージ。初値で売るまでが第2ステージだと思う。その後のセカンダリーが第3ステージとなるが、私は、原則として第2ステージで終わり。
初値かそれ以降にセカンダリーで参加する場合は、普通のデイトレで..という形だ。だから、区切りをつける意味もあり、公募・売出し株は、いったん全部、初値で売ってしまうことにしている。その上で、必要なら、使い慣れたホーム証券で、必要な株数を買う。全株を初値でクロスすることもあり、手数料が無駄なようだが、あちこちの証券会社にばらついている株すべてを最適売買するのは難しいので、このやりかたが私には合っている。
しかし今回は...クロスするとしたら額が大きい。数がまとまっている証券会社もある。初値高騰なら当然売り切りにしてもいい。初日の1本値がついた後じっくり考える余裕がある...など、普通のIPOと状況が異なるので、迷ってしまう。
いずれにしても、初値とその後の予想が、特に大事だ。
私は、当初、売出し価格15万円、初値16万円なら大成功と考え、100株の獲得を目指してきたが、その気持は変わらない。とすると、売出し価格が14万円に下がったので、初値15万円なら予定どおりということになる。プロの予想は...
T社が「150,000円 初値買い吟味B」..これは、私の予定にずばりではないか(笑)
F社が「155,000円 初値投資妙味P+」..これなら、何も言うことはないぞ..(笑)
今回は、グレーマーケットでの価格が出ており、それが公募価格以上であれば、初値はそれを上回るというようなアノマリーがあるらしいので、コンセンサスの点でも、両社の予想は、納得できるものだろうか。それに東京市場の地合いも良いと言えるし、いくつかのインデックス買いは、かなりの数量らしい。その先回り買いも期待できる。
しかし、マイナス部分も、しっかり意識しておきたいと思っている。
上場日の前日ともなれば、多くの人がホルダーとなるし、証券業界や評価機関も成功させたいという気持ちが先行するので、楽観論が支配的になる場合が多い。前向きに進むことはいいのだけれど、今回は、大量取得者が非常に多いので、競争率は3倍などと考えるべきではなく、さばを読んで30株申し込んだら、申込者全員が10株ずつ当たったとも考えられる。実質競争率は、1倍かそれ以下かもしれない。マイナス部分の大きなものは、今日3/31の朝日新聞の記事だ。この考え方が海外での低評価につながり、売出し価格が140,000円と下がった。T社が、類似会社比較、類似業種比較でのバリエーションは、仮条件:125,000〜155,000円だと、再々指摘していることもある。
こんな考え方が正しいのかどうかわからない。もうすこし時間があるので、投資家全員参加の一大ゲームの作戦を考えることを楽しもう。(笑)
