NHKのBS新ディベートの11月のテーマは、「危機に立つ世界経済 どうなる日本」だった。そんな真摯な検討を麻生さんや政府がやった痕跡はない。オバマ氏は、今回、経済再生のため「諮問会議」を設立する。人や組織を使うのが上手そうだ。
麻生さんは、迫り来る金融危機に対応するためという理由で、総選挙を延ばしている。総選挙をやっても勝てないから延ばしてると誰もが思っている。しかし国民は、将来を担う学生も含め、何の運動もしないという「不思議の国」が日本だと私は思う。
アメリカですばらしいと思うのは、「アメリカ精神を守る」という大義名分で、比較的簡単に、反対派も含めみんながまとまってしまうことだ。日本は、そのような「日本精神=大和魂?」が太平洋戦争に利用されてから、タブーになってしまった。麻生さんがいくらがんばっても、与野党伯仲という状態は続くだろう。とすると、野党と対話し、その意見や政策を大幅に取り入れてはどうか? 要は、国民全体の意向を取り入れた、政策を打ち出し、与党とか野党とかにこだわらない「大物政治家」になることがいいと思う。小泉さんは、世論をバックにした綱渡りで、そのときの国民全体の意向を取り入れた。
もし、総選挙が行われたとしても、自民党大勝利にはならないだろう。また、民社党が勝利したとしても、野党となった自民党を相手にして、思い切った政策が実行できるとは思われない。この混乱を回避するには、国民全体をひっぱれる政治家がぜひとも必要だ。麻生さん、今のところ、他に適任者はいないよ、この際、小細工で政局を混乱させたりせず、「大物政治家」に大変身してはどうかな?私の見たところ、大逆転をするためにはそれしかないだろう。ないものねだりだろうが、茂じいさんもそれを期待しているのでは?..(笑)。