早朝。法隆寺の開門が7時だから、その東大門がまだ開いていない時間に、散歩に出かける。

東大門から夢殿を見る。朝もやの中の夢殿。

振り返って、東大門を見る。朝日は赤い。

お寺の北側に出て行くといくつも溜池がある。逆光の撮り方なんてわからない。凪いだ水面。

中宮寺の墓地に入り込む。ここは宮内庁管理地なんだね。朝露に濡れるスミレ。

丘を登っていくと、見えてくるのが法輪寺の塔。

引き返していく道々に大きなカラス。カメラを構えたら、ぱっと飛び立ったので追っかけながらシャッターを押す。でもピントはいまいち合わなかった。

広大な中宮寺宮墓地。門跡尼寺としてて近世から営まれているようだから、皇族のお墓があるのです。

法隆寺の北の路地を行き止まりまで歩いたところの崩れかけた土塀。テイカカズラの絡み付きがゆかしい。

行き止まりを戻って東大門に向かう。西院大垣の修理工事現場近くにたたずむ楠の大木。ゆかしい樹形です。

もうとっくに開いた東大門から西院に入ります。お目当てはこの桜。

8部咲きぐらいかな。寒い日が続いていたし。

まだ7時台。誰もいません。ぺかーっと光る石畳。

青いぞ青い、青い空。薄ピンクの花弁が映える青い空。

絞りを開放で手前の花にピントを合わせたら向こうはぼんやり白いかたまり。

で、今度は逆に遠くの花にピントを合わせたら手前の花はボケます。なるほど。

低く構えて遠くに逃げていく石畳。

門が開けてある塔頭の庭からさしだす桜。ええかんじ。

しかしなんといっても。本体はこっち。回廊の向こうに五重塔の上層が見えます。その手前に桜の雲。


手前に松。その向こうに桜。そして中門と五重塔。

桜の海に浮かぶ中門と五重塔。

振り返ると、これまた味のある古木。これも楠かな。年経て、形がこんなに崩れて、不安定になっているはずなのに、圧倒的な安定した量感。

さてさて。正面を撮ってから帰りましょう。中門と塔。法隆寺以外、こんな配置はあり得ないよな。中心線から微妙にずれるストゥーパ。金堂と並列。

さぁ、お腹も空いたし、帰りましょ。人出はこの時間でもまだほとんどなし。ひっきりなしにウグイスが鳴き続ける。

さっきの塔頭。門の内側から撮ってみる。暗落する門の材木が額縁みたいになって面白い。

土塀(手前)と対岸の花の列。東大門までそれが続く。

これも形のいいクスノキ。いいなぁ。かっこいいなぁ。うちの庭の木も早くこんなに大きくならないかなぁ……。

逆光サクラ……。光が通り抜ける。
最後に……。

寄って撮る。

寄って撮り。

寄って撮ってみる。
家に帰り着いたら、1時間以上の散歩であることが判明。あっちで止まりこっちでカメラを取り出しての散歩ですから、アスレティックとしてはたいした意味は無い。でも長く歩くことに意味があるとすれば、少しはダイエットになったかな。でも、今朝もやらないと意味ないか。
夜桜撮りたいなぁ……。